1.ダイビングポイントでの実態調査 スクーバダイビングの潜水障害発生頻度調査は、実際にダイビングが行われている海域に出向き、聞き取り調査を実施した結果、平成15年度で400件のアンケートを収集することが出来た。概要は、(1)調査海域(潜水場所)は伊豆半島の大瀬崎の1ヶ所で実施した。(2)調査員は1回の調査で研究代表者および研究補助者を含め5〜6名で実施した。(3)潜水プロフィールの調査は現場のインストラクターやガイドダイバーにお願いしたが、16ダイブの記録に止まった。記録は購入したパソコン(ノートタイプ)に保存し、研究室に持ち帰り分析した。(4)調査票のパソコン入力作業は研究補助者により入力された。 2.潜水後の高所移動の危険性の検討 気圧計(高度計)を用いて潜水後に通過する道路の海抜を測定した。測定箇所は伊豆半島を中心として調査され、昨年度の調査で用いた測定器とは異なる機種を使い、経時的な測定とした。測定箇所は、(1)伊豆半島12カ所、(2)長野・山梨方面4カ所、(3)千葉・房総半島5カ所である。 3.大学・病院を対象とした調査 今年度に減圧症で治療を行った件数として539件の患者資料を収集出来た。その中で高所移動が減圧症の発症と関係があると思われる割合が、飛行機搭乗で10%、車移動の高所で6%を占めていたことが調べられた。
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