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2004 年度 実績報告書

障害者スポーツ指導者の有効活用および資質向上に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14580069
研究機関日本福祉大学

研究代表者

藤田 紀昭  日本福祉大学, 社会福祉学部, 教授 (40199344)

キーワードインクルージョン / 障害者スポーツ / パラリンピック / 国際パラリンピック委員会 / 英国障害者スポーツ連盟
研究概要

英国障害者スポーツ連盟のイーストミッドランド地域での活動指針、内容およびそれに関連する文献の収集・調査等を行なった。特にここではインクルーシブなスポーツを重要な活動の方針および内容としていることが明らかになった。子ども達のためには多くの学校で放課後のスポーツ活動グループが準備されている。また、スポーツセンターや地域スポーツクラブでは全てに十分な知識のある指導者や施設があるとは限らないが障害のある子どもやその家族また障害のない子ども達が一緒に参加できる活動が準備されていることがわかった。またそこで展開されるゲームやスポーツの理論的研究も蓄積されている。『ゲームとスポーツを通しての統合理論』(Uwe Rheker)『コミュニティレクリエーションと障害者その統合戦略』(Stuart J.Schleinen)等において、統合のための条件やプログラムについて言及されている。ランニングゲームやボールゲーム、歌を使ったゲームやダンスはその具体事例である。また、Inclusive Fitness Initiative(IFI)というキャンペーンも展開されている。1998年の調査で多くのスポーツ施設は障害者の利用に適していないことが明らかにされた。その理由は施設や設備が使いにくかったりスタッフの知識や経験が少ないこと、アクセスの悪さ、障害者の運動や健康に対する認識が低いことなどである。これを改善するための事業が(IFI)である。2001年に29の施設を先行して改善し、その後2003年からは150の施設を改善の対象として事業を進めている。
2004年9月18日から行なわれたパラリンピックアテネ大会では障害者スポーツの種目の実際について視察、調査した。国際障害者大会の運営や日本では見普及の馬術や視覚障害者サッカー等に関する新たな知見を得ることができた。また、大会期間中に行われた国際パラリンピック委員会主催の障害者の権利に関する国際パラリンピックシンポジウムに参加した。テーマは「Right to Participate, Rights to Win」。パラリンピック選手に頂点を目指す力をつけてもらうこと、そして障害者も健常者同様にスポーツやレクリエーション活動を実施できる環境が実現するよう各国が法的に整備していくこと、スポーツは生命と平等な権利を保障していくための手段の一つであることなどの5項目の声明が出された.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 地域における障害者スポーツ大会および教室の実態に関する研究-障害者スポーツ指導者の活動の活性化の視点から-2004

    • 著者名/発表者名
      藤田紀昭
    • 雑誌名

      日本福祉大学社会福祉論集 111号

      ページ: 73-90

  • [図書] アダプティッド・スポーツの科学2004

    • 著者名/発表者名
      矢部京之助
    • 総ページ数
      246
    • 出版者
      市村出版

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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