研究課題/領域番号 |
14580072
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研究機関 | 筑波技術短期大学 |
研究代表者 |
及川 力 筑波技術短期大学, 聴覚部・一般教育等, 教授 (60213609)
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研究分担者 |
稲垣 敦 大分県立看護科学大学, 健康運動学講座, 助教授 (00223214)
斉藤 まゆみ 筑波技術短期大学, 聴覚部・一般教育等, 助手 (00223339)
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キーワード | 聴覚障害者 / 体力・運動能力 / 教育形態の違い / 統合教育 / 分離教育 |
研究概要 |
全国の聾学校小学部92校及び難聴学級を設置している通常の小学校498校に調査票を送り、在籍している聴覚障害児の形態(身長、体重)、聴力(良耳平均聴力レベル)、体力(握力、上体起こし、長座体前屈、反復横とび、20mシャトルラン)、運動能力(50m走、立ち幅とび、ソフトボール投げ)、運動実施状況及び各学校における体育の年間授業時間数について回答を求めた(回収率71%、29%)。それぞれの項目毎に、性別、年齢別、聾学校に在籍する聴覚障害児(以下、聾学校群)と通常校に在籍する聴覚障害児(以下、通常校群)に分け、平均値を算出し差の検定を行なった(マンホイットニーのUテスト、有意レベルは5%)。その結果、下記の区分で有意な差が認められた。 【身長】6歳男子(通>聾)6歳女子(聾>通) 【体重】6歳男子(通>聾)、7歳男子(聾>通) 【聴力】6歳男子を除くすべての区分(通>聾 ※通常校群の聴力が軽い) 【握力】11歳男子(通>聾)、11歳女子(通>聾) 【上体起こし】11歳女子(通>聾) 【反復横とび】11歳男子(通>聾)、11歳女子(通>聾) 【20mシャトルラン】10歳女子(通>聾)、11歳女子(通>聾) 【50m走】11歳男子(通>聾)、9〜11歳女子(通>聾) 【ソフトボール投げ】11歳男子(通>聾) 上記の結果からは、小学校高学年で有意差が生じる項目が多く、そのいずれにおいても通常校群が聾学校群を上回っていた。この理由として、高学年の年間授業時間数が聾学校より通常校で多いこと(10歳が5%、11歳が1%で有意)、男女共に運動部・クラブの加入割合が聾学校より通常校で高いことなどが挙げられる(男子11歳が5%、女子10歳が1%、11歳が5%で有意)。
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