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2005 年度 実績報告書

都市型社会における農林業地域の展開方式に関する作物地理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 14580079
研究機関埼玉大学

研究代表者

元木 靖  埼玉大学, 教養学部, 教授 (00092023)

キーワード山間地栗園 / 日之影町 / 収穫ネット / 和菓子メーカー / 担い手不足 / 東北地理学会
研究概要

最終年度のため(1)新規調査に加えて、2)これまでの成果報告、および(3)補足調査を実施した。
(1)わが国で栗の早期出荷が可能な代表的事例として、宮崎県日之影町の栗生産地域について調査した。消費地から遠隔の山間地(急斜面)に栗園が立地する、きわめて不利な条件下のこの生産地域は、先進的な低樹高栽培方式の導入、急傾斜地を活かした収穫ネットの開発、高級菓子原料としての良質栗の生産を基本として、消費地(九州と中京市場)と結びついて成立している。また品質的に他産地に対抗できるだけの栽培技術が定着し、かつ開発余力のある土地環境下にあるので、地域内外から産地拡大への期待が大きい。しかし、経営者の高齢化と担い手不足の問題がいま大きなネックとなっている。
(2)2005年度東北地理学会春季学術大会(5月21日、仙台)において、「栽培景観の変化からみた農林業地域の新展開-クリ樹の整枝法に注目して」、および同秋季学術大会(10月8日、酒田)において「近年における和菓子メーカーの地場クリ生産への接近について」と題して、本研究成果の一端を報告して、意見交換を行った。
(3)小樽市における栗樹を活かした都市公園の実態、茨城県農業総合センター(果樹試験場)における栗栽培指導の観点と周辺市町村における栗園の状況、および長野県小布施町における観光地化と栗栽培との関係等について調査を進め、多くの新しい知見を得た。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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