研究概要 |
今年度のおもな研究実績を列挙すると,以下のとおりである. (1)研究代表者の月原と研究分担者の栗田は,学生アルバイト等の力を得て各々が収集済みの研究資料を整理・分析する作業を行なった.また,互いの研究の進捗状況について意見を交換する研究会を2ヵ月に1度程度の頻度でもち,その機会に資料の整理・分析作業の部を共同して行なった. (2)月原または栗田がオーガナイザーの一人となった下記の行事にあわせて,本研究課題に直結するブータン・ネパールの政治・文化生態に関わる研究発表を行ない,地理学のほか,人類学,農業経済学,植物学,国際関係学,歴史学等の関係研究者と広く意見交換をする場をもった. ・日本地理学会秋季大会(9月27日,於金沢大)シンポジウム『ヒマラヤ住民の生活世界と地域環境-生態・文化・開発-』 ・国立民族学博物館『ブータン難民問題再考』セミナー(2月14日,於国立民族学博物館)これ以外にも,代表者の月原と分担者の栗田はともに本研究課題に関する学会発表及び所属機関における講演会の機会をそれぞれ数度もった. (3)研究分担者の栗田は,10月24日から11月10日にかけてティンプー,デリー,バンコク,シンガポールの各都市のブータン政府機関を訪問し,多数のブータン政府高官と面談して研究打ち合わせを行なった. (4)研究代表者の月原は,裏面に記した雑誌論文を著したほか,海外共同研究者のカルマ・ウラおよびPPカランとの研究連絡を維持し,研究の進捗状況について意見を交換した.
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