研究課題
基盤研究(C)
都市化による自由で安全な遊びスペースの不足、少子化の進行による遊び集団の縮小、家族や子どもたちのライフスタイルの変化などによって、子どもの遊び内容や遊び環境の貧困化が進んでいる。70年代以降、このような状況に危機感を持った保護者や地域の人々によって、プレイリーダーのいる冒険遊び場がつくられてきた。近年、その数は、150箇所を超えるまでになっている。本研究は、これらの冒険遊び場がどのように利用されているのか、どのように評価されているのか、またどのような課題を抱えているかについて明らかにするとともに、冒険遊び場が成立するための要件について検討することを目的としている。調査研究の内容は、2つに大別される。一つ目は、専任のプレイリーダーが常駐する常設の冒険遊び場「てんばくプレーパーク」(名古屋市)における利用実態および観察調査で、自然要素を十分に取り込んで魅力的な遊び場を作り出している活動の状況や利用者の評価を具体的、詳細に明らかにした。二つ目は全国の冒険遊び場運営団体を対象にしたアンケート調査で、90団体から得た回答によって、活動内容、活動の課題などを明らかにした。これらの調査研究を通して、冒険遊び場の成立要件として以下の要素を見出した:遊び場にたいする子どもや保護者のニーズ、場所性(立地・周辺環境、自然の要素、諸施設)、プレイリーダー、運営(活動資金、運営者、近隣の理解)、行政支援。
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すべて 雑誌論文 (6件)
日本建築学会近畿支部研究報告集 45号計画系
ページ: 661-664
Architectural Institute of Japan Kinki Capture, Research Meeting (Planning),45
日本建築学会近畿支部研究報告集 44号計画系
ページ: 681-684
Architectural Institute of Japan Kinki Capture, Research Meeting (Planning),44
日本建築学会近畿支部研究報告集 43号計画系
ページ: 693-696
Architectural Institute of Japan Kinki Capture, Research Meeting (Planning), 43