研究課題/領域番号 |
14580141
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
加藤 みゆき 香川大学, 教育学部, 教授 (70112654)
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研究分担者 |
加藤 芳伸 北海道立衛生研究所, 感染症センター・生物科学部, 遺伝子工学科科長
大森 正司 大妻女子大学, 家政学部, 教授 (80074920)
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キーワード | 茶 / AFLP / 風味成分 / DNA / SPME |
研究概要 |
本年度は、茶の香気成分の分析方法として新たにSPME法を確立した。これまでのSDEの方法は試料を多量に必要とし、また香気成分の低沸点化合物の検出が困難であった。今回のSPME法は、カラムに香気成分を吸着させ、その吸着した成分をGCを用いて高温で脱着させる方法である。予備実験の結果、試料としての茶の使用量は400mgが最も良く、抽出には5mol/lの食塩を共存させた。 内部標準物質として2-ヘプタノール100ppmを2μl用いた。抽出温度は70℃30分撹拌抽出を行った。SPMEファイバーは、DVB/カーボン・PDMSが有効であることが認められた。この条件で行うことによりSPMEを用いた茶の香気成分の抽出が可能となった。これまでに茶のDNAの試料として、中国・東南アジア・インドなど多くの地域のものを用いて解析を行ってきた。今回は、今まで解析していないスリランカの茶葉について収集及び葉緑体DNAの抽出を行い、プライマーとしてrbcLを用いて解析を行った。その結果スリランカの茶葉のDNAは、多くはCamellia sinensis var. assamicaであることが明らかとなった。また、製品となった紅茶からの品種判別方法として新たにAFLPの方法を検討した。まず紅茶からDNAを抽出検討するために、1、3番茶を用いて紅茶の製造を行った。独立法人野菜・茶業研究所圃場の品種べにほまれ、べにひかり、べにふうき、はつもみじ、いずみ、からべに、Z-1の7品種を用いて紅茶を製造した。紅茶は、オーソドックス製法とCTC製法で製造を行った。また、各製造段階毎(萎凋、揉捻、発酵1、2、3時間)に試料を採取して定法で乾燥した。これらの試料を用いてDNAの抽出の検討を行った。その結果、オーソドックス紅茶からのDNAの抽出は良好であった。CTC製造方法より抽出したDNAは、生葉に比較して若干の分解が認められた。また、AFLPによる解析方法としてセレクティブPCRのプライマーの選択を検討した。その結果、EcoRIとMse Iのプライマーの組み合わせとして64通りを行った結果EcoR I-ACAとMse I-CTGを用いたものが有効であることが明らかとなった。今後は、この組み合わせによる各種品種のAFLPによる比較検討を行いたいと考えている。
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