研究課題/領域番号 |
14580167
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食生活
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研究機関 | 京都文教短期大学 |
研究代表者 |
池田 順子 京都文教短期大学, 家政学科, 教授 (30076880)
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研究分担者 |
村上 俊男 京都文教短期大学, 家政学科, 教授 (60132297)
河本 直樹 京都文教大学, 人間学部, 助教授 (90249368)
森井 秀樹 京都文教短期大学, 家政学科, 助教授 (70280013)
福田 小百合 京都文教短期大学, 家政学科, 助手 (30352925)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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キーワード | 栄養教育 / 食生活 / 生活習慣 / 参加型 / 青年女子 / 健康づくり / 主体的学習 |
研究概要 |
「継続が難しい」と考えられる食生活の改善を通した健康づくりの取り組みに、青年期女子を対象者として「対象者参加型」という方法を取り入れその方法の有用性について検討し、以下の結果を得た。 1.対象者は、指導群(1群)203人、対照群(C群)95人の計302人で、研究期間は2001〜2003年の各年度の1回生時10月から2回生時1月迄の16ヶ月間である。 2.3回((1)指導開始前:1回生10月、(2)指導終了時:2回生7月、(3)指導終了7ケ月後:2回生1月)の調査から算出した2つの食生活指標(栄養バランスを評価するBalance scoreと食習慣を評価するDietary habits score、これら2つのスコアは値が大きい程、食生活が好ましいと評価)の推移をI群とC群で比較した結果、変化のパターンがI群とC群では有意に異なっていた。I群は(1)に比べ(2)では両スコア共に有意に上昇、(3)でもその傾向が持続したが、C群では3つの期間でBalance scoreに差は認められず、Dietary habits scoreは(2)で上昇したが(3)では(1)より低下し、(2)と(3)の差は有意であった。 3.健康の評価指標として疲労自覚症状(Physical condition)を3回調査した。この指標は値が小さい程、健康状況が好ましいと評価する。変化のパターンはI群とC群で異なり、I群は(2)で有意な上昇はみられず、(3)では(1)及び(2)に比べ低下し、その差は有意であった。C群は(2)で有意に上昇し(3)で低下したが、(1)と(3)に差は見られなかった。 4.(3)での質問の「習慣は継続しているか」に対して、「継続している」の回答割合は、I群では82%とC群の64%に比べ有意に高かった。 以上、本研究で取りあげた方法は、健康づくりのための栄養教育の方法として有用である可能性が示された。
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