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2002 年度 実績報告書

プラント・オパール分析による焼畑跡地探査に関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 14580173
研究機関大分短期大学

研究代表者

佐々木 章  大分短期大学, 園芸科, 助教授 (60105210)

キーワード焼畑跡地 / プラント・オパール分析 / 可給態チッソ / 土壌断面 / 土壌モノリス
研究概要

最初に焼畑予定地の測量をおこない、火入れの様子をビデオで記録撮影した。初年度は、ソバを栽培するが、火入れ後とソバ収穫後の土壌を採取しpHと可給態窒素を測定した。
火入れ後のpH(水)は5.0、pH(塩化カリ)は4.6であったが、ソバ収穫後のpHはそれぞれ6.2と4.7であった。火入れ後、ソバ栽培期間中も木灰と土壌との反応が進行していることが推察される。
可給態窒素の測定は、比色法可給態窒素測定器(SPAD Av-7)を用いて1時間連続振振とう法で行った。測定結果は、火入れ後で11.23mg/100g、ソバ収穫後で13.9mg/100gであった。比較的に多くの可給態窒素が含まれているといえる。特にソバ収穫後の可給態窒素が増加している現象は興味深い。ソバ栽培期間中も、粗大有機物の分解が進行しているのであろう。
作物を栽培していない冬期に周辺の焼畑地と焼畑跡地土壌の断面を観察した。いずれも急傾斜地で中には40°を越える場所もあったが、そのような焼畑地でも根部はしっかりしており、作物残渣も焼け残りとともに表面に残っていて、強いエロージョンを受けたようには観察されなかった。また、裾部でも、エロージョンを受けた土壌が堆積したような断面は見られなかった。強い雨が降る中で焼畑地の観察を行なう機会があったが、そのばあいでも表面流出は比較的に少なく、流出水も濁っていない。焼畑地のエロージョンは多くないとの印象を持った。エロージョンに関しては、今後の調査項目に加えたい。

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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