研究課題/領域番号 |
14580176
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研究機関 | (財)元興寺文化財研究所 |
研究代表者 |
村田 忠繁 財団法人元興寺文化財研究所, 保存科学センター, 研究員 (50210042)
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研究分担者 |
内藤 正子 財団法人元興寺文化財研究所, 保存科学センター, 研究員 (40280838)
金城 直子 財団法人元興寺文化財研究所, 保存科学センター, 研究員 (20169585)
吉井 敏幸 天理大学, 文学部, 教授 (40150148)
杉下 彩 財団法人元興寺文化財研究所, 保存科学センター, 研究員 (60344404)
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キーワード | 文書修復 / 引張強さ試験 / 引裂強さ試験 / 耐磨耗強さ試験 |
研究概要 |
一般に紙に求められる強度は、その用途によって様々な強度試験が試されている。中でも引張強さ試験・引裂強さ試験・破裂強さ試験・耐折強さ試験などが知られている。それぞれの用途にとる強度変化を確認しその強度劣化に耐えうるような製紙が行われている。 しかし、文化財としての紙の強度変化は通常、特殊な負荷をかけたり、部分的な強度を求められたりすることはない。求められるのは半永久的な保存に耐えうる紙葉自身の強度である。さらに、歴史資料として活用されるときの風合い(しなやかさ)も必要とする声が多かった。 試験紙には、和紙・洋紙に加え修復を施されたものも用意し、水練れや凍結、加圧などの強度変化に対する試験を実施することでまとめることとした。 次年度は、試験紙の基礎資料としてJISの規格に準じて、メートル坪量測定(P8124)・pH試験(P8133)・水分試験(P8127)およびマイクロメータによる厚さ測定を、試験前後に実施する。 本試験は、上記の検討をもとにJISの規格に準じて、引張強さ試験(P8113)・引裂強さ試験(P8116)・耐磨耗強さ試験(P8136)・湿潤引張強さ試験(P8135)および自重法によるこわさ試験(P8143)を実施する。
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