研究概要 |
(担当:W:若葉,O:尾崎,T:高橋) 1.環境データ・リソースの開発の継続 (1)体験型学習の環境リソースとして「地域」の有効性を検討した。「地域における学習の場」として北海道大学附属苫小牧演習林,旭山動物園,岩見沢農業高校の活動事例を分析した。(W) (2)環境学習リソース「歴史」として、魚附林思想が海由来養分(魚肥)を内陸部へ移動させ、溯河性魚が内陸森林に栄養を与えて成長促進した,「森-海の関係」の双方向性を指摘した。(W) (3)実験・製作プログラム教材作成のため、廃羊毛繊維のリサイクルとして、羊毛から抽出したケラチンタンパクから得たフィルムの物性を調べた。(O) (4)プラスチック廃棄物の呼称や容器包装リサイクル法への認識について大学生にアンケートを実施し、教育プラン開発の基礎データとする作業を継続した。(O) 2.簡便なシミュレーションプログラムの開発の継続 (1)大気成分変動シミュレーションの理解・操作を容易にするアニメーション化のため、ミクロな過程の分子運動として鎖状分子クラスターのシミュレーションを行い、融解・気化などのグラフィクス(一部アニメーション化済)を作成して、実験・シミュレーション専門家による評価を受けた。(T) (2)学生自ら分子シミュレーションを行って、体験的に理解を促進できるプログラム開発のため、既存公開ソフトウエアの使用の手引きを作成(一部完成)し、初学者のタンパク質シミュレーションに使用した。(T) 3.環境情報画像データベースの構築の継続 画像データベースの仕様を検討するため、公開Webサイト画像データの環境教育への活用事例のモデルを作成・評価した。衛星黄砂画像を、ポピュラーな表計算ソフトで画像処理する学習プログラムを作成・試行した。浮遊している黄砂の全体量を求める過程を開発者・初学者の二つの立場から学習者に体験・評価させた。(T)
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