研究概要 |
研究目的は三つあり、それぞれの研究実績について報告する。 研究目的の第一は生徒及び理科教師の捉えている新しい科学・技術観とそれに基づいた新科学リテラシーの実態把握であった。そこで従来開発した環境問題に関した問題を改良した基本的枠組は新しい科学・技術観に基づいた新科学リテラシーを用いて未知のイシューズに対して意思決定できるものであり、その意思決定には高次思考の一つであるCritical Thinking を働かせることのできる内容である。具体的には温暖化防止のためのCO_2排出削減を図る車の選択を具体的なイシューズとした問題の作成を行った。対象を中学生・高校生にして約1,000名に対し調査を行い、分折中である。 研究目的の第二と三は米国を主とした科学教育界(AAAS, BSCS等の組織及びNSES等も含む)におけるここ20年間の新・旧科学・技術観(科学・技術の本質の新しい捉え方)及び新科学リテラシー(SL)論研究のデータベース化を行ことであった。取り上げた雑誌は米国を中心に欧州やオーストラリア等のJRST, J. Curriculum Studies, J. R. in S. E, Int. J. Sci. Educ., S. E., J. S. T. E., J. C. E., JA. b. T., S. S. M., S. E. Notes.,などの科学教育学研究の雑誌以外に、にCog. and Inst.やJ. H. E.等の認識論や教育学等のも含まれた。これらよりピックアップした文献は約600件に登り、予想外に多くあったのでデータ-ベース構築の基本的枠組みを構築中である。
|