研究概要 |
平成14年度の主な研究内容は次の通りである。 1.力覚、視覚、聴覚提示の手法を再度検討し、研究論文、資料だけではなく、「産業用バーチャルリアリティ展」、「設計・製造ソリューション展」などで報告された現場の応用例も調べ、本研究の方針を改めて建てた。すなわち、本研究は、安全教育に着目し、普通の旋盤技能訓練において体験できない、危険な操作行為によって生じた衝突、工具、機械の損傷などの力覚、視覚、聴覚を提示するシミュレータを開発することとした。 2.本研究の第一ステップとして、横送りと縦送を用いた2軸制御旋盤シミュレータを試作し、その内容を下記の国際会議及び国内の学会講演会で発表した。この研究は多数のメカトロニクス技術者、研究者に高く評価され、貴重なアドバイスが得られた。(1)Ziye LI, Hua QIU : A Lathe Operation Simulator with Virtual Functions and Its Applications to Technical Education, Proceedings of the 3^<rd> China-Japan Symposium on Mechatronics, Chinese Institute of Electronics・Japan Scciety for Precision Engineering, 374-379(2002, 9)、(2)黎 子椰、丘 華:教育・訓練用旋盤シミュレータの試作、山梨講演会論文集(共催日本機械学会関東支部・精密工学会)、p295-296(2002. 10) 3.旋盤シミュレータの第3軸すなわち押し台のハートウェアを設計し、ソフトウェアの作成を試した。
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