研究概要 |
平成16年度では,教育現場の実用に向けて,開発している旋盤シミュレータの性能改善と機能拡充を行った。主な研究内容は次の通りである。 1.画像処理の高速化及び音声効果の改善を実現するため,パソコンのメモリを増設し,大容量のスピーカーシステムを入れ替えた。 2.模擬切削においては,従来の外丸削りに加え,突っ切り,テーパ削り,端面削り,穴あけ及び複合切削による部品加工などの新しい機能を拡充した。 3.初心者の旋盤操作にチャックハンドル抜きやバイト刃先の高さ調整など,初心者の旋盤操作における重要な操作マナー養成機能,及びバイトと主軸チャックの衝突やバイト損傷などの危険操作に対する警告機能を増設した。 4.効果的な安全教育及び操作技能の指導を与えるために,作業手順や切削中の注意事項などのチェック機能及び即場で調べられる「ヘルプ」機能を新設した。 5.3年間の研究成果をまとめ,日本バーチャルリアリティ学会,日本教育工学会,日本産業技術教育学会,日本機械学会などで5件発表し,日本産業技術教育学会誌へ投稿した。
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