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2003 年度 実績報告書

教育現場で使用できる雪の顕微鏡観察と人工雪生成実験

研究課題

研究課題/領域番号 14580187
研究機関福井大学

研究代表者

香川 喜一郎  福井大学, 教育地域科学部, 教授 (90115296)

キーワード人工雪 / 寒剤 / 物理教育 / 雪の結晶
研究概要

14年度の研究において、身近にある物を用いて比較的簡単に人工雪ができることを示したが、日本の夏や、熱帯地方のような、高温・多湿の条件下での人工雪生成はなお困難であった。今年度はこの点を改良するために、20l程度のポリ容器の中にシリカゲルを入れ簡易ドライボックスとして用い、その中に寒剤を入れた魔法瓶を置き、魔法瓶内の空気を乾燥した空気と置換する方法を採用した。この結果、気温28℃、湿度70%のような高温・多湿の室内でも人工雪ができることがわかった。また、冷蔵庫内に魔法瓶を置き、冷蔵庫内の乾燥した空気を利用する方法も開発した。今年度のもう一つの成果は、いままでの人工雪実験には、観察物体と顕微鏡対物レンズの先端との距離(作動距離)が長い実体顕微鏡が不可欠であったが、通常の生物顕微鏡を用いても人工雪観察ができるよう装置を工夫したことである。これは、2段構成のスチロール容器を用いて人工雪生成を行い、人工雪ができたのち、上部のスチロールを下部の寒剤の中に沈めていく方法で可能にした。これによって実体顕微鏡を持たない開発途上国でも人工雪の実験ができるようになった。今回の研究の結果、結晶の対称性や大きさにおいて、自然の雪と殆ど変わらない人工雪が、教育現場で比較的簡単にできるようになった。これらの成果は15年、12月、福井大学で開催された、応用物理学会、物理教育分科会シンポジユウムにおいて実演発表した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 香川喜一郎: "教育現場で使用できる人工雪生成実験"応用物理教育. Vol.28. (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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