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2003 年度 研究成果報告書概要

教育現場で使用できる雪の顕微鏡観察と人工雪生成実験

研究課題

研究課題/領域番号 14580187
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 科学教育
研究機関福井大学

研究代表者

香川 喜一郎  福井大学, 教育地域科学部, 教授 (90115296)

研究期間 (年度) 2002 – 2003
キーワード人工雪 / 寒剤 / 物理教育 / 雪の結晶観察 / 静電気と結晶の核生成
研究概要

雪の結晶は自然の美の象徴であるにも拘わらず、これまで教科書に登場することはほとんどなかった。その大きな理由の一つは、北海道や標高の高い場所は別として、降った雪がすぐ融けてしまい、観察の対象になり得なかったことである。本研究では、ドライアイスや、氷と塩を用い、顕微鏡下の必要な部分のみ冷却し、雪を冷凍保存して観察する方法(部分冷却法)を開発し、比較的気温の高い北陸地方でも十分自然雪の観察ができることを実証した。この自然雪の観察を総合学習のテーマとして取り上げる場合、どのような展開が可能か、その参考になると思われる実践的研究を行った。また、これまで、人工雪生成実験は結晶学、あるいは気象学の対象として、殆ど専門家のみによって行われていた。本研究では、氷と塩を用いて得られる低温が人工雪生成に適した温度であることに注目し、カップラーメンの容器や、魔法瓶など、身の回りの身近な道具を用いて人工雪生成実験を行い、非常に対称性のよい人工雪が比較的簡単にできることを明らかにした。この実験の中で、結晶の核生成に、静電気が大きな役割を果たす事もわかった。本研究のもう一つの目的は、この人工雪生成実験を、我が国や外国の教育現場に普及させることであった。そのために、福井市内の中学校理科の選択授業を利用して、出張実験を行った。また、大学の公開講座を利用して一般の人々にも実験を公開し、地元のテレビや新聞でその内容が詳しく報道された。さらに、14年10月には、インドネシア大学、及び全北大学(韓国)を訪問し、人工雪実験について講演および実践指導を行った。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Kiichiro KAGAWA: "Production of artificial snow crystals using charged thin hairs in a thermos containing a mixture of salt and ice"Current Applied Physics. (未定). (2004)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 香川喜一郎: "教育現場で使用できる人工雪生成実験"応用物理教育. Vol.28(未定). (2004)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 香川喜一郎: "帯電したタンポポの毛を用いた人工雪生成実験"雪氷. 65巻. 29-32 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] K.KAGAWA: "Production of artificial snow crystals using chaged thin hairs in a thermos containing a mix ture of salt and ile"Current Applicd Physics. (in press). (2004)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] K.KAGAWA: "Experiment of Artificial Snow crystals for Science Educaion"Journal of Challenging Student to be Creative. Vol.24(in press). (2004)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] K.KAGAWA: "Production of artificial snow crystals using changed hair of dandelion"Journal of the Japanes Society of Snow and Ice. Vol.65. 29-32 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 2005-04-19  

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