研究課題/領域番号 |
14580194
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研究機関 | 京都教育大学 |
研究代表者 |
広木 正紀 京都教育大学, 教育学部, 教授 (30115977)
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研究分担者 |
岡本 正志 京都教育大学, 教育学部, 教授 (70149558)
村上 忠幸 京都教育大学, 教育学部, 助教授 (20314297)
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キーワード | 環境教育 / 活動教材 / 身近な自然 / 生活とのつながり / 観察教材 / 資源教材 / 物づくり教材 / カリキュラムづくり |
研究概要 |
今年度は、環境教育の基本柱である「自然と人間生活とのつながりへの気づき」を促す活動教材の開発研究を、前年度までの素材研究の成果と環境教育先進国と言われるドイツの事例とを踏まえて、次のA、B2つの点に重きを置いて行った。それらの教材を、幼稚園、小学校、中学校における教育実践を踏まえて改良した上、環境教育カリキュラムを編成していく観点から整理した(下記の1〜4)。 A.「身近に自然の営みが存在すること」自体への気づきを促すこと B.身近な自然の、‘資源'という面からの気づきを促すこと 1.Aの点に重きを置いた教材として、土の観察、ドングリの観察、昆虫の幼虫の観察、チョウの飛び方の観察、コンテナビオトープ・ビーカービオトープの観察、…等を、Bの点に重きを置いた教材として、土からの土器づくり、土からの可燃性ガス生成、砂からのガラスづくり、砂鉄からの鉄づくり、海水からのにがりづくり、ドングリや野草からのでんぷんとり、木の実からのろうそくづくり、草木からのクレヨンや線香づくり、鶏糞からの炭づくり…等を開発した。 2.これらの開発教材を、資源の存在場所(生物圏、岩石圏、水圏、気圏、水圏)の観点と、生活の中での用途(食生活、衣生活、住生活、遊び、文化活動、等)の観点から分類・整理し、これら教材を組み入れた環境教育カリキュラムの骨組み試案を提出した。 3.開発した教材およびカリキュラム骨格について、京都府下の小中学校教諭対象の研修会、京都府理科教育推進協議会、守口市環境教育協議会において紹介や情報交換を行い、また、京都教育大学附属幼稚園、京都市立松尾小学校、宇治市立笠取小学校、京都教育大学附属桃山小学校、宇治市立北宇治中学校等で授業実践を行った。それら実践を踏まえて教材の改良を行った。 4.以上の成果について、日本理科教育学会の全国大会および近畿支部大会等で報告した。また、中国上海において、教育従事者や大学院生への講演を行い、情報交換を行った。
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