研究概要 |
本研究は,ものづくり学習で利用できる学習材コンテンツを制作し,Webサイトに掲載して発達段階や適時性に即した情報提供に役立たせ,教育環境を整備することを目的としたものである。特に,本研究では技術学習を支援するためのコンテンツの制作をねらいとして,作業動作や工具・機械の動きが顕在化しやすい動画を中心に,工具・機械音や静止画での解説などを加味したマルチメディア化を指向すると同時に,Webサイトを意識した学習材コンテンツにすることを主眼とした。なお,従来制作してきたコンテンツについても再検討を行った。 その結果,次のような成果が得られた。 (1)従来制作されてきた情報提供型の静止画像を核としたデータベース型コンテンツのプロトタイプを制作・提示できた。 (2)3方向から撮影した動画の同期を取り,1枚動画にする制作技術上の工夫で簡易・軽量化した3次元的動画システムにより製作場面の臨場感や3方向から観察可能なマルチメディアコンテンツするとともに,通信ネットワークを利用した質問や作業動画の取込・転送による形成的評価機能を備えたインタラクティブ性を意識したシステム化とワイヤレスLANによる技術実習室の製作活動で即時利用可能な配信システムが構築できた。 (3)Web利用のCFL学習に必要不可欠な学習状況把握のための分析ツールについて開発を行い、その適用についての検討のための事例的研究を実施した。
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