研究概要 |
本研究は,パターン認識技術および多言語データベースを用いた新しい語学教材作成手法の開発を目的としている.また,本手法で開発される教材は,WWW技術を活用してインターネット上で利用可能にすることにより,語学自己学習環境の開発を目指す. 今年(平成14年)度:(1)日本語語学教材データベース仕様の決定:この研究課題は、語学教材を開発する際に教育教師と情報の専門家の間の情報をやり取りするためのデータベース構造を定義した。このデータベースの構造に基づき、「初級日本語」のデータがデータベースに入力され、本研究の一つのテーマである、語学教材の再利用可能なデータが作成された.また,本手法は最初から多言語のため,UTF-8コードを利用しているため,拡張すれば日本語だけではなく,多言語にも対応することが可能である. (2)日本語教材の開発:上記のデータベースに基づいて、教材自動作成のスクリプトを作成した。これにより、自動的に教材を作成されることが可能になった。しかも、スクリプトを変更するだけで利用する環境に応じて教材を作成することが可能となる.なお,上記の教材は下記のURLで公開する予定であり、この研究成果もED-MEDIA2003国際会議に発表する予定である. http://www.tufs.ac.jp/ps/personal/lin/syokyu/ (3)語学教材開発における音声認識技術の応用研究:本課題のもう一つの研究テーマとして、音声認識技術における教材開発手法に関して、現在利用している音声認識のソフトウェアは、識別率が発話者によって、ばらつきが大きく、実用レベルには至らなかった。来年度(15年度に)引き続き調査し、実用レベルに利用可能なソフトウェアを開発する予定である. 来年度(15年度)の予定 (1)日本語教材の評価:14年度に開発された日本語教材を実際に本大学の留学生日本語教育センターに利用し、評価する予定である。 (2)携帯用端末における評価:上記開発された日本語教材に対して、新しいスクリプトを作成し携帯端末から利用できるWeb教材を開発する予定である。
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