研究課題
基盤研究(C)
本研究は、初等中等学校の教師と大学生が参画できるインタネット上でのコミュニティを構築し、そこでソフトウェアを協調開発する枠組を提供することを目的とした。このコミュニティにおいて、初等中等学校の教師が自身の欲するソフトウェアの要求を提示し、大学側が授業や研究室における研究活動において要求を実現するソフトウェアの開発を行い、それをコミュニティに公開し成果の共有を可能にする環境構築を目指してきた。具体的な成果は以下の通りである。・ソフトウェアの協調開発コミュニティモデルの構築:不特定多数の要求者と開発者が分散環境下で要求抽出とその調整を行い、開発された成果物を使用して、成果物を強化改善していく協調開発のモデル構築を行った。・不特定多数のユーザを対象とした要求抽出手法とリリース計画立案手法の開発:要求抽出の概要は以下の通りである。最初に要求を提案する要求者が自然言語で要求を記述する。そこから、開発者が要求者とコミュニケーションをとりながらUMLにおけるユースケースを用いて機能要求を形式化し、ソフトウェアの非専門家である要求者が要求イメージを表現しやすいようにユーザインタフェースを設計してもらい、これをユースケースと関連付け、議論を通じて機能を洗練する。この過程で明らかになった機能要求と過程における要求者の貢献度を加味し、AHPを用いて機能の優先順位を導き出すリリース計画手法の提案を行った。・提案手法を支援するコミュニティウェアの開発:本コミュニティにおける要求者、開発者は分散した環境下で作業を行う。コミュニティウェアはこの活動を支援するものでJava言語を用いて実現した。ユーザインタフェースを作成するエディタをJavaアプリケーションとして、それ以外のすべての機能はWebブラウザで動作するWebアプリケーションとして実現した。これらの成果を国内外の学会に積極的に発表を行った。国内の査読付シンポジウム1件、査読付国際会議・ワークショップに3件採録された。そのうち1件は招待講演である。その他、研究会・大会にて3件の発表を行った。
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Proceedings of Profes2004 3009
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情報処理学会研究報告ソフトウェア工学
ページ: 1-8
Proceedings of the International Conference on Product Focused Software Process Improvement(Profes2004), Lecture Notes in Computer Science Vol.3009
Proceedings of KEST2003
電子情報通信学会技術研究報告知能ソフトウェア工学
SAINT-2002 Workshops Proceedings
ページ: 47-50
情報処理学会 DICOMO2002 シンポジウム
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