研究概要 |
本年度は,学習指導案と,年間計画,月間計画などの指導計画書を統一して記述できるよう,記述言語の設計と開発およびXML化を行った. 方針は次の3つを基準とした. (1)指導計画書に適した独自のLOM(Learning Object Metadata)を定義し,ヘッダー部分にLOMを持たせる. (2)項目の順序,箇条書きへの対応や,表形式を用い明確で理解しやすい記述にする. (3)項目の意味的整合性が取れるよう項目を精選する.特に必須な項目と省略できる項目の選定や項目同士の相互関係を考慮する.また,学習形態(一斉学習,グループ学習,個別学習)によって指導も変わるべきであり,項目も適宜変更できるようにする. XML化の方法は,拡張BNF記法で記述された記述形式の各ノードの間構造を保ちながら,XMLのタグとしてXMLのDTDに置き換える操作で行うこととした.これにより,指導計画書の項目に近い表現で意味内容を合わせて記述形式が表現できるようになった.また,プラットフォームに依存せず,Webアプリケーションや情報検索などの汎用的な利用が可能となり,データベース化を含めたシステム開発が容易となる.さらに,他の処理系や他のXMLで記述されたメタモデルとの連携が容易になった.。
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