研究課題/領域番号 |
14580211
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研究機関 | 電気通信大学 |
研究代表者 |
鈴木 雅久 電気通信大学, 留学生センター, 助教授 (10313404)
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研究分担者 |
織田 健 電気通信大学, 電気通信学部, 助手 (30260540)
竹田 ゆう子 電気通信大学, 留学生センター, 助教授 (40282925)
渡辺 成良 電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (90008532)
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キーワード | Web-Base学習環境 / 多言語Web-Base数理教材 / 数学予備教育 / 協定校 |
研究概要 |
自然科学は、各国による地域言語の違いや理数系教育における教育方法に差異はあるものの、世界に通用する一つの共通言語や共通理解とみなすことができる。日本の大学における留学生を対象とした理工系教育の問題点は、これら自然科学や理数系科目の教学そのものではなく、自然科学や理数系に特化した日本語(地域言語)表現の習得に困難さがあり、これらは、通常の語学研修では学ばない理工系専門の日本語が必要とされているところにある。 本調査研究では、自然科学分野における基本分野である数理教育に焦点を絞り、これらの教育内容についての国別差異を調査するべく、協定校のある国の初等・中等教育における数理教科内容の調査を行い、日本の大学に留学生が入学した後、大学における数理教育の予備学習教材作成や遠隔地教育教材の開発の可能性調査を行うことを目的としている。 2年度目に入る本調査研究は、初年度における数理教材の基本分析を終え、多言語入出力を可能とするデータベースの構築を主に手がけるとともに実際に使用するWeb教材の作成を行ってきた。本研究は、本格的かつ多ヶ国間で実用的な教材作成のために、中国にある協定校の協力研究員や韓国籍の協力研究員をむかえて、現地からの入力作業や教材作成を共同で進めてきている。 これらの教材開発の研究では、遠隔地同士にある協力研究員と共同の教材開発をするにも、Web-Base学習環境や多言語入出力環境は重要な役割を担っているが、動画などのマルチメディアに対応する教材開発環境を導入するには、実務者レベル、コンピュータ管理者レベル、国際交流レベル、役職者レベル、そして、ロードカウントや経済的な協力支援体制などの様々なレベルでの連携が必要となり、メディア関連の技術的な規格の一致だけでは運用できない。そこで、本研究では、組織的な国際交流と学生交流における連携を図るために「ユビキタス留学支援システム」などのマルチメディア共同開発研究における国際組織連携モデルを提案している。 最終年度に入る本研究は、協定校同士での実用利用に入り、システムの検証や評価を行うことを計画している。
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