研究概要 |
以下のような成果を上げている。 ◎Webコースウェアの構造設計用グラフィカルエディタの設計と構築 ページオブジェクトに関して、「教材ページ」としてトップページ,ページグループページ,通常ページを,「特殊ページ」として習熟度テストページ,学習履歴ページ,サイトマップページ,認証ページを実装した。今後、コース内検索ページ,電子掲示板ページを準備する予定である。 グラフィカルエディタ上に各種のページオブジェクトを表すアイコンを配置し,リンクを表す線でそれらを結合する。グラフィカルに設計されたページ構成はそれらの情報を含んだXMLファイルとして生成される。特殊ページに関しては,XMLファイルとともに,そのページで使用されるアプレットやサーバサイドで動作するサーブレットを生成する。 各教材ページの中身は既存のWebペぺージ作成ツールやワードプロセッサなどによって作成することになる。コース制御に関係するナビゲーションリンクは学習者のページ要求の度に動的に生成する方式をとっており、今後、学習者モデルにもとづいて、コース制御を行える環境を構築した。 ◎適応的パスプレビューによる学習ナビゲーション方式の設計と試作 学習教材がハイパーテキストで構成されるとき,そのハイパー空間の探究を適切な経路で要領よく行えれば,主体的かつ,構成的な学習を形成できる。しかし,学習者が迷子になったり,行き詰まったりする問題が指摘されている。この解決法の一つとして適応的なリンク先概要情報(パスプレビュー)を用いて,学習者自身がどのような経路(パス)で探究をすすめるかプランニングする方法がある。この方法の鍵は適切な「リンク先概要情報」を示せるか否かである。この方式を設計し、試作ツールを実装した。今後は,教材オーサリングツールによる教材設計・作成時にプレビューのための情報を埋め込む方法も考える予定である。
|