研究概要 |
1.文献研究と研究者の立場からの教育テクノロジー観の調査 (1)日本における教育工学の研究論文の調査と、関連する事例の収集. (2)このテーマに関連する北米の文献の調査と日本との比較. (3)教育工学の研究者らへの面接調査と、研究者の立場からの教育テクノロジーの利用についての意義の認識、問題意識、課題意識の調査. 2.教員の立場や教育現場の視点からの教育テクノロジー観の調査と海外調査 (1)日本における教育工学の今日までの実践者による実践論文の調査と、研究主題に関連ある事例の収集.とくに,教育工学の初期に熱心にその実践に取り組んだ市の資料の調査. (2)これまでの観察データのうち、教育のテクノロジー観や授業観の表れる研究授業後の研究会の観察記録の、教育テクノロジーと学校文化の相互作用やコンフリクトの観点からの再検討. (3)小・中・高等学校の現職教員や教育センター等の教育工学関係の指導主事や指導員への面接調査と、教員の立場での教育テクノロジーの利用についての意義の認識、問題意識、課題意識、障害と感じていることの調査.とくに,インターネットの教育利用についての全国的なプロジェクトの立ち上げ時に参加した教員へのインタビューと,ある県において,視聴覚教育の時代から今日まで教育工学の普及につとめている退職校長へのインタビュー. (4)きわめて伝統的な学校教育のあり方とテクノロジー利用とのコンフリクトについての典型例としての,オーストラリアの寄宿制学校での調査. 3.交互作用やコンフリクトのプロセスやメカニズムの抽出 (1)従来の観察・検討事例や観察・面接データの遡及的な分析による、教育テクノロジーと学校文化との交互作用やコンフリクトの例の収集と検討. (2)授業実践についての新たな観察と,教育テクノロジーと学校文化との交互作用やコンフリクトの例の収集と検討.
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