研究課題/領域番号 |
14580215
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
須曽野 仁志 三重大学, 教育学部, 助教授 (50293767)
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研究分担者 |
織田 揮準 皇学館大学, 文学部, 教授 (90024489)
下村 勉 三重大学, 教育学部, 教授 (80150217)
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キーワード | CSCL / ポートフォリオ / 総合的学習 / コラボレーション / 情報発信 / データベース |
研究概要 |
CSCL(Computer Supported Collaborative Learning)学習環境をいかに実現し、協同ポートフォリオ学習を実現するかについて、研究代表者(須曽野)が実践してきた「芭蕉データベース」など「学習者参画型データベース」の実践研究成果を整理した。さらに、ヴィゴツキーが提唱した発達最近接領域論や、状況的学習論、学習者共同体等の認知科学からの知見を参考にし、学習成果の蓄積・活用・継承・改善することを重視した学習環境を設計した。また、米国学校(特にバーモント州、カリフォルニア州)でのポートフォリオ学習、プロジェクト学習こコンピュータ利用学習の先進的な実践を参考に、小中学校における「総合的な学習」において、協同ポートフォリオをいかに作成し、協同利用するかを考え、システム開発を進めた。 実際に、協同電子ポートフォリオとして、開発・実践を進めたのは「子どもによる全国方言集めデータベース」「正月おぞうにデータベース」「著作権なぜなにデータベース」等をある。この開発には、Web上で公開・作成が可能なデータベースソフト(Filemaker Pro)を用いた。これらのシステムでは、学習者が関連のデータをデータベースに登録すると、自動的に電子掲示板が作成され、学習者が入力したことを振り返り、学習者同士で情報交換・交流が可能となった。 今後、学習者が学習成果を文で入力する際、意味表現に着目した形式でのポートフォリオ化をはかることが課題として挙げられた。それを実現するため、述語から文を入力できる「協働データベース」の開発を試みた。
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