研究概要 |
平成15年度は新システムの開発と授業設計の方法に基づいて探求と知の共有化のための授業を実践し、以下のように成果を得た。 ・教科の学習や問題解決的な学習,ポートフォリオ学習など様々な学習方法を検討し、これに基づき、子どもが自ら探求して共同で知識を創り出していける授業設計の方法を明らかにした。また、コミュニケーションや相互作用によって言語や学習環境上の情報を媒介にして協調関係を構築するため、タグづけによる新しい意味付与の方法を組み込んだ学習環境システムを開発した。 ・上の成果を基に、小学校5年「理科、もののつりあい」単元、中学校「社会科、地誌学習」の「世界の国々の調査」単元、高等学校「工業科、機械実習」の「品質管理」単元での授業設計を行い、それぞれの授業に適応した学習環境システムを用いて授業を実施した。小学校5年「理科、もののつりあい」単元では、システムとワークシートによって,児童一人ひとりに主体的な学習の参加を促し,コミュニケーションを活性化させることができた。中学校「社会科、地誌学習」では、生徒は静態的地誌アプローチと動態的地誌アプローチにより、地理的分野の「学び方」を学び、教師は本システムにより生徒を容易に把握でき、効果的に指導できた。高等学校「工業科、機械実習」では、チェックシートにより、生徒自身や教師が無理なく効果的な評価をすることができ、生徒は自他のコンピテンシを認識し、より良い方向を探す傾向が見られた。 ・平成14年度および平成15年度の授業実践について授業の展開と成果をまとめ、データベース用にディジタル化した。
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