研究課題/領域番号 |
14580220
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
LAUER J・J 広島大学, 情報メディア教育研究センター, 助教授 (70263639)
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研究分担者 |
前田 啓朗 広島大学, 情報メディア教育研究センター, 助手 (10335698)
岩崎 克己 広島大学, 情報メディア教育研究センター, 助教授 (70232650)
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キーワード | 遠隔学習 / e-Learning / 英語教育 / インターネット / ライティング / 学習支援 / 教材作成 |
研究概要 |
初年度は、1)既存の幾つかのライティング支援サイトを調査するとともに、2)これから実現すべきコースに必要な練習問題群を作成し、3)ひな型となる最初のライティング支援コースを開発した。「広島大学生のため英語ライティングセンター」と名付けられたこのコースは、以下のURLですでに公開中である。http://flare.media.hiroshima-u.ac.jp/english/writing/frontpage.htm 既存サイトの調査や応用言語学分野の先行研究からは、ライティングにおける文法の役割、ウェブデザイン、課題のタイプ、そして日本人の若者がその職業において必要とする英語ライティング能力の多様性についての知見を得た。それに基づき、多くの練習問題とライティング課題を作成したが、これらのvalidityとreliabilityについては、広島大学生を被験者とした各種テストによってチェックした。その詳細については、参考文献Lauer (2003)を参照されたい。 開発中のコースは初級編、中級編、上級編の3セクションからなる。初級編では、文法の説明や練習に重点が置かれ、それには幾つかのユニークなゲームも含まれる。ここでの目的は、質の良い英文パラグラフや短いオピニオンエッセイの練習である。ガイドに従って、ステップごとにオンライン上で作文していくうちに、まとまったエッセイ等を書きあげられるような構成になっている。またこのセクションには、英語によるe-mail交換のための掲示板や英文チャットなども含まれる。 中級編の課題は、英語で手紙(履歴書や応募書類等を含む)やメールを書くなどの特定の課題に特化した作文練習である。実例にリンクが貼られているので、様々な表現が実際のコンテクストの中でどのように使われるか見ることができる。 上級編の主たる課題は、長めのオピニオンエッセイや研究論文を書くことである。様々な学問分野で実際に刊行された短い研究論文を例に取り、そこで使われている表現を解説している。 今後の課題は、上記のすべてのセクションをより洗練し、改善していくことである。
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