計画の最終年度として、これまでのデータの整理と、利用環境の改善を進め、一定の成果として公表をした。また、その成果を元に新たなアプローチも試みた。具体的には以下の通り: 1)ライティング用資料アーカイブデータデータベースの整備拡充:データの追加をするとともにこれまでに集積・整理した作文データのデータベースを整備した。 2)データベースの運用と利用実験:ライティング素材データベースを実際に学習者がどのように利用して作文を構成しうるか利用実験を通して記録・分析した。その成果は(3)のwebアプリケーション開発に反映されている。 3)Webアプリケーションの改良:自律的学習を支援するという観点から、webを通じて英作文指導するためのインターフェースを改良した。具体的には、カラーコードによるマーキングとそれに対応する解説・事例集とのリンクにより学習者にオンラインで効果的に個別指導するインターフェースを開発・実用化した。 4)被験者の英語運用能力測定:対象となる学習者の英語運用能力を継続的に測定・分析した。測定には英語運用能力評価協会による「英語プレイスメントテスト」を利用した。 5)携帯端末での作文指導の試み:成果を元に、web上での対話的作文指導を補うものとして、HTML表示と音声再生可能な携帯端末でのレファレンス情報や課題の提示実験に着手した。 6)成果を国内の学会(LET全国大会)で発表した。
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