• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2003 年度 実績報告書

学校と家庭を繋ぐ生活教育プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 14580259
研究機関福島大学

研究代表者

浜島 京子  福島大学, 教育学部, 教授 (20125785)

キーワード日中比較 / 児童・生徒 / 家庭生活 / 生活意識 / 生活実態
研究概要

本研究の主目的は、学校での家庭科学習と家庭生活での実践をいかに結びつけるかを検討することであるが、3カ年計画における2年目の研究においては、日本の児童・生徒の家庭生活実態を他国の児童・生徒と比較することで、日本の問題点及び課題を明らかにすることを試みた。本調査では、2001年に日本家庭科教育学会が全国規模で実施した家庭生活調査と同じ質問紙を用いて、隣国中国の児童・生徒との比較検討を行った。
1、中国の児童・生徒を対象とした調査概要
調査は2003年7月、福島大学の留学生を通じて、北京及び上海の公立小・中・高校の児童・生徒349名を対象に郵送による自記式質問紙調査を行った。児童・生徒の内訳は、小3-102名、小6-44名、中1-82名、高1-67名、高2-54名である。日本との比較に際しては、中国の5つの学年を、小段階(小3-102名)、中段階(小6及び中1-126名)、高段階(高1及び高2-121名)に分類して、小-中-高の変化の仕方を検討した。
2、主な知見
(1)食生活及び衣生活の実践状況において、日本は中学生の実践率が低いこと、また、男女差の大きいことが特徴として見いだされた。
(2)日本の中学生と中国の中段階の児童・生徒との意識面における比較の結果、もっと上手になりたいこととして、日本は自分のためになることが多くあげられたのに対し、中国では家族のためになることが多くあげられた。また、生活の中で大切にしたいこととして、日本は「お金」や「時間」が多かったのに対し、中国は「自分で物事を決める」や「目標を立てる」など、自分の自律に関わる事項への意識が高く表れた。以上より、日本の児童・生徒の自律意識及び家族の一員としての意識の乏しいことが見いだされた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 浜島京子, 鈴木奈保美: "福島県における児童・生徒の家庭生活実態-食生活の実践状況-"東北家庭科教育研究. 第2号. 1-10 (2003)

  • [文献書誌] 浜島京子: "教科としての家庭科を確固としたものに"東書教育情報ニューサポート. No.22. 24-25 (2003)

  • [文献書誌] 浜島京子: "食生活の学習に対する提言"平成15年度科学研究費報告書(研究代表者 牧野カツコ). 67-68 (2004)

  • [文献書誌] 浜島京子他: "福島県における児童・生徒の家庭生活の意識及び実態"平成15年度科学研究費報告書(研究代表者 浜島京子). 1-93 (2004)

  • [文献書誌] 岡野, 加地, 岸田, 杉山, 浜島, 渡辺他: "新しい家庭5・6"東京書籍株式会社. 100 (2004)

URL: 

公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi