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2004 年度 実績報告書

学校と家庭を繋ぐ生活教育プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 14580259
研究機関福島大学

研究代表者

浜島 京子  福島大学, 人間発達文化学類, 教授 (20125785)

キーワード家庭生活 / 児童・生徒 / 家庭科教育 / 生活実践化
研究概要

本研究では、学校における家庭科学習と家庭生活での実践をいかに結びつけるかを主目的として様々な調査を実施し、今後の家庭科を含めた生活教育のあり方を検討した。今年度は、小学校の家庭科学習指導の実態調査を行うとともに、中学1年生を対象に小学校家庭科の定着状況及び実践状況について質問紙調査を行い、それらを通して検討を深めた。検討を進めるにあたり、日本家庭科教育学会東北地区会で実施した児童・生徒の家庭生活に関する実態調査の結果も参考にした。
その結果、小学校の家庭科学習指導においては、1.特に力を入れていることとして、「学習したことを生活の中で生かす」が27%と最も多かった。2.家庭科を通して身に付けさせたい力としては「実践力」が29%と最も高く、1の結果とも関わって、家庭科では学習の生活化及び実践力の育成が重視されていることがわかった。3.1や2の育成のために、家庭や地域との連携を図った取り組みが数多く行われており、例えば、「参観日に保護者と共に玉結び、玉止めの練習をする、生活を楽しくする物作りをする。」「調理において、家庭で作っている食材を積極的に活用する。」「給食で地域の伝統料理を保護者と提携しながら児童に提供する。」などが実践されていた。
しかし、現中学生の小学校家庭科学習の定着状況において、衣服の表示マークやほころび直しの方法に関する認識は低く、また家庭における洗濯及び料理作り等の実践も希薄であった。こうした状況の中で、家庭との連携をどう図るかが重要な課題と考えるが、単に保護者と一緒に何かを作るだけでは真の実践化にはつながりにくい。保護者に対しては、子どもを育てるという観点から、家族の一員としての子どものあり方や自立・自律の重要性を認識してもらう必要があり、そのことを取り込んだ学校と家庭の連携が重要と考える。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (5件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 小学校家庭科の指導状況-福島県I市の例より-2004

    • 著者名/発表者名
      浜島京子
    • 雑誌名

      家庭科教育 78巻・11号

      ページ: 57-61

  • [雑誌論文] 児童・生徒の家庭生活における意識・実態調査 東北データの分析(第1報)-地域別の家庭科学習結果と家庭生活認識の特徴-2004

    • 著者名/発表者名
      中屋紀子
    • 雑誌名

      東北家庭科教育研究 第3号

      ページ: 1-9

  • [雑誌論文] 児童・生徒の家庭生活における意識・実態調査 東北データの分析(第2報)-「家族構成」から見た家庭生活・保育学習への示唆-2004

    • 著者名/発表者名
      渡瀬典子
    • 雑誌名

      東北家庭科教育研究 第3号

      ページ: 1-18

  • [雑誌論文] 児童・生徒の家庭生活における意識・実態調査 東北データの分析(第3報)-母親と父親の就労形態かみた東北と全国の比較-2004

    • 著者名/発表者名
      日景弥生
    • 雑誌名

      東北家庭科教育研究 第3号

      ページ: 19-26

  • [雑誌論文] 児童・生徒の家庭生活における意識・実態調査 東北データの分析(第4報)-高校生の自立と家庭生活に対する意識・意欲との関連性-2004

    • 著者名/発表者名
      高木 直
    • 雑誌名

      東北家庭科教育研究 第3号

      ページ: 27-34

  • [図書] 家庭科で育つ子どもたちの力2004

    • 著者名/発表者名
      日本家庭科教育学会編
    • 総ページ数
      116
    • 出版者
      明治図書出版株式会社

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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