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2002 年度 実績報告書

多文化共生社会における社会系・言語系教育に関する理論的・実践的研究 ―「多様性」と「公共性」の関係を視点として―

研究課題

研究課題/領域番号 14580266
研究機関埼玉大学

研究代表者

桐谷 正信  埼玉大学, 教育学部, 助教授 (90302504)

研究分担者 川崎 誠司  東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (10282782)
唐木 清志  静岡大学, 教育学部, 助教授 (40273156)
森茂 岳雄  中央大学, 文学部, 教授 (30201817)
中嶋 香緒里  宇都宮大学, 教育学部, 講師 (20334021)
キーワード多文化教育 / 多文化共生 / 社会系教育 / 言語系教育 / 多様性 / 公共性 / 異文化間教育 / 多文化主義
研究概要

本研究は,国内の多文化化・価値の多様化の進展に伴う教育の課題に応えるために,多文化主義(Multiculturalism)を前提とする教育のあり方を考える基礎的研究である。それゆえ,多文化教育の先進国であるアメリカ合衆国とイギリスにおける多文化教育論と「多様性」・「公共性」の両者に尊重した教育実践(カリキュラムや教科書等の教材を含む)の比較検討を通して,日本における多文化共生社会の教育のあり方について考察を行った。本年度は3年度の初年度にあたり,資料収集・分析及び基礎的検討を中心とした。そのため,本年度の研究を以下の四つの観点から整理した。
(1)アメリカ・イギリスで開発・実践されている「多文化教育」カリキュラムの収集・分析を行った。具体的には,今年度はアメリカ合衆国の教育局に赴き,社会科教育担当者及びカリキュラム開発担当者への意見聴取を行った。
(2)アメリカ合衆国におけるサービス・ラーニングの実践を,子どもの社会参加への支援の観点から考察した。
(3)多文化共生杜会に対応した教育の実現のために教師の多文化的資質の育成が重要であるとの観点から,教員養成大学教員養成・研修の必要性とあり方について明らかにした。
(4)本研究の目的である日本における多文化共生社会の教育のあり方についての検討の基礎として,社会科教育に関しては児童・生徒の社会「参加」の意義と必要性について,言語教育に関しては文章表現における「書き分け」への着目の必要性について,国際理教育に関しては総合学習をにおける授業開発のあり方について検討を行った。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 森茂岳雄: "Recognition of Different cultures by Students of Teacher Training Universities and the Problems in Development teachers"教育学論集. 第45集. 117-125 (2003)

  • [文献書誌] 桐谷正信: "ニューヨーク州社会科カリキュラム(K-12学年)の構成原理 -ニューヨーク州史・合衆国史スタンダードの分析を手がかりに-"埼玉社会科教育研究. 第8号. 1-9 (2002)

  • [文献書誌] 唐木清志: "子どもの社会行動を支援するサービス・ラーニングの教授方略 -ルイス(Barbara A. Lewis)の場合-"日本福祉教育・ボランティア学習学会年報. Vol.7. 244-266 (2002)

  • [文献書誌] 唐木清志: "社会科における「参加」の意義 -「市民」育成を目指す社会科教育のあり方-"日本社会科教育学会編『社会科教育研究 別冊』. 研究年報(印刷中). (2003)

  • [文献書誌] 川崎誠司: "国際理解教育において教科横断型の授業をどのように構成するか"国際をテーマにした学習活動50のポイント(『教職研修』). 7月増刊号. 122-125 (2003)

  • [文献書誌] 中嶋香緒里: "書き分け課題における学習者の文章表現の特徴"国語科教育研究. 246-249 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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