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2002 年度 実績報告書

総合学習時代における教科論:総合的な教科としての生活科の在り方

研究課題

研究課題/領域番号 14580281
研究機関愛知教育大学

研究代表者

中野 真志  愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (90314062)

研究分担者 久野 弘幸  愛知教育大学, 教育学部, 助手 (30325302)
野田 敦敬  愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (30293731)
布谷 光俊  愛知教育大学, 教育学部, 教授 (50109162)
中野 重人  日本体育大学, 体育学部, 教授 (10040982)
キーワード生活科 / 総合的な学習 / 教科論 / 合科的・関連的指導 / デューイ実験学校
研究概要

(1)各研究者が共同研究を行っている愛知県を中心にした各学校(約30校)の生活科および総合学習に関する研究紀要,実践報告,教育課程,評価規準等のデータを収集し,各学校におけるカリキュラム開発の動向をデータベース化する作業を継続中である。また,いくつかの学校において生活科および総合学習の授業を録画し,単元構想,学習指導案,それに基づいた指導や支援,評価についての検討を行った。この研究を継続し,今後,さらに対象校を増やす予定である。このような実践研究のなかで,総合的な教科としての生活科の在り方を理論的・実践的に明らかにするために,まず,合科的・関連的な指導の実態を把握することが必要であるという結論に達した。平成15年1月から2月にかけて愛知県下383校へのアンケート調査を実施し,現在,その結果を分析中である。この分析結果および考察についは,日本生活科・総合的学習教育学会第12回全国大会で自由研究発表を行う予定である。
(2)本研究は,生活科の理論的・実践的研究をベースとして「総合的な学習の時間」への接続と発展,および各教科との関連を明らかにすること,さらには総合学習時代における教科とは何かを改めて問い直すことを主な目的としている。そのためには,上述のような現在の日本における理論研究,実践研究だけでなく,アメリカやドイツにおける研究も行うことが意義深いと考えている。本年度は,20世紀への転換期から20世紀初期のアメリカにおけるカリキュラムの歴史的展開を「統合」概念に関係づけながら考察した。また,デューイ実践学校についての研究のため,シカゴ大学およびコロンビア大学において,実験学校の教師たちの実践記録である週報を中心に資料収集を行なった。デューイ実験学校の理論と実践は,カリキュラムの統合に関してだけでなく,生活科および総合学習の源流として貴重な歴史的遺産である。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 野田敦敬, 永田真吾, 吉田淳: "生活科学習の評価の在り方についての調査研究〜愛知県における実態調査からの考察〜"愛知教育大学教育実践総合センター紀要. 第6号. 53-60 (2003)

  • [文献書誌] 布谷光俊, 堀田和也, 野田敦敬: "生活科教科書の比較・分析〜学習指導要領の改訂に伴う『人とのかかわり』に焦点を当てて"愛知教育大学教育実践総合センター紀要. 第6号. 61-68 (2003)

  • [文献書誌] 野田敦敬: "総合的学習及び生活科と各教科とのかかわり"国際理解・情報教育・環境教育と各教科の関わりに関する研究(愛知教育大学 教育研究改革・改善プロジェクト報告書). 13-22 (2003)

  • [文献書誌] 久野弘幸, 布谷光俊: "ドイツ生活科(Sachunterricht)におけるカリキュラムと授業実践に関する研究-バーデン=ヴュルテンベルク州の学習指導要領と実践報告の検討から-"愛知教育大学研究報告(教育科学編). 第52号. 1-7 (2003)

  • [文献書誌] 中野真志: "ジョン・デューイとアメリカ・ヘルバルト主義(I)-C.C.ヴァンリュの文化史段階説論とデューイの文化史段階説批判-"愛知教育大学教育実践総合センター紀要. 第6号. 1-9 (2003)

  • [文献書誌] 中野真志: "総合学習時代の授業論-社会・メディア・コミュニケーション(木下百合子・手取義宏編著)第5章 総合学習時代のカリキュラム論"ミネルヴァ書房. 184(16) (2002)

  • [文献書誌] 中野真志, 松本美登志, 池田比呂子 共編著: "教え合い・学び合う-安城今池小学校の実践-"学文社. 171(43) (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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