研究概要 |
(1)16年3月と9月にアメリカでデューイ実験学校とサービス・ラーニングに関する研究資料の収集を行った。そして,それらを基に日本生活科・総合的学習教育学会第13回全国大会および日本カリキュラム学会第15回大会で自由研究発表を行い,その一つを論文としてまとめた。その論文は学会誌『せいかっ&そうごう』第12号に掲載されている。また,サービス・ラーニングに関する資料を基に論文「生活科カリキュラムの改善に関する研究-アメリカ合衆国におけるサービス・ラーニングに学ぶ」を作成し,それを本研究の成果報告書に掲載した。 (2)昨年度に引き続き,各研究者が共同研究を行っている愛知県を中心とした小学校および中学校の生活科と総合的な学習に関する研究紀要,実践報告,教育課程,評価規準等のデータを収集した。また,授業ビデオをDVDに収録し,単元構想,学習指導案とともにデータベース化した。そして,そのデーターベースを愛知教育大学生活科教育講座のホームページで閲覧できるようにした。このデーターベースの一覧表は本研究の成果報告書に掲載されている。これらのデーターベースを大学での生活科の授業や現職教員の研修に活用する方法を検討したが,本研究内では時間的,費用的に困難であると判断し,次の研究に委ねるという結論に至った。 (3)本研究の目的は、生活科の理論的・実践的研究をベースとして総合学習時代における生活科のあり方について考察することであるので,その他,生活科の年間指導計画に関する研究,生活科学習への思いについての調査研究,幼児教育に学ぶ生活科のあり方についての研究,異学年集団を基盤にした総合学習の単元開発に関する研究等を行い論文としてまとめた。
|