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2003 年度 実績報告書

教師の力量形成へのライフヒストリー的アプローチ――授業スタイルにかかわる教師の実践的知識を中心に――

研究課題

研究課題/領域番号 14580283
研究機関三重大学

研究代表者

森脇 健夫  三重大学, 教育学部, 助教授 (20174469)

研究分担者 松崎 正治  鳥取大学, 教育地域科学部, 助教授 (20219421)
松下 佳代  京都大学, 高等教育教授システム開発センター, 助教授 (30222300)
藤原 顕  兵庫県立看護大学, 看護学部, 助教授 (60261369)
岩崎 紀子  福島大学, 教育学部, 講師 (30344823)
岸本 実  滋賀大学, 教育学部, 助教授 (80249705)
キーワードライフヒストリー / カリキュラム経験 / 実践知 / 授業スタイル
研究概要

本研究の目的は、教師の力量、すなわち技術的な力量及び実践的知識が教師自身のライフヒストリーの中でどのように獲得され、それが自己の「授業スタイル」としてどう確立されていくかを問うものである。「授業スタイル」とは、カリキュラムづくり、教材開発や探索、さらには教授行為や学習活動の組織を含んだ授業の構成において、個々の教師が特徴のある一定の、安定した枠組み(frame)を持っているのではないかと想定できると考えるところから出発している。その枠組みおよび構造を授業スタイルと呼ぶことにする。研究同人は6つのグループに分かれ,遠藤瑛子(中学国語),小幡肇(小学校),小野英喜(高校理科),寺岸和光(小学校),福井雅英(中学社会),久保斎(小学校)の6人の授業実践の分析やライフヒストリーの聞き取り調査(インタビュー)を行った。
校種や専門教科も違い、経験年数も違う6人の教師の授業分析やインタビュー分析を通して明らかになったことは、いずれの教師も授業における授業スタイルの変革の過程において、「できごと」にめぐりあっている点(「できごと」を「できごと」たらしめたものの考え方や感じ方を持っていることが条件)である。変革の過程において新しい授業を具体的なものにしていく際に重要存のは、新しい授業理論ではなく、自らの「カリキュラム経験」で得た実践知であることが明らかになった。

  • 研究成果

    (9件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (9件)

  • [文献書誌] 木原 成一郎: "生涯にわたって成長しつづける教師像"学校教育(広島大学附属小学校教育研究会). 1029号. 70-75 (2003)

  • [文献書誌] 松崎正治, 遠藤瑛子, 藤原顕: "総合単元学習に取り組んだ中学国語教師"学校教育(広島大学附属小学校教育研究会). 1030. 70-75 (2003)

  • [文献書誌] 岩崎 紀子: "教師が自らの授業を変革するとき--教師としての成長の契機と専門性の観点から--"学校教育(広島大学附属小学校教育研究会). 1031. 70-75 (2003)

  • [文献書誌] 鋒山 泰弘: "高校生に学ぶことの意味を伝えてきた化学の教師"学校教育(広島大学附属小学校教育研究会). 1033. 70-75 (2003)

  • [文献書誌] 山崎 雄介: "教育政策と対時する教師--「どの子にも確かな学力を」で学校がひとつに--"学校教育(広島大学附属小学校教育研究会). 1034. 70-75 (2003)

  • [文献書誌] 松下 良平: "子どもたちとのかかわりが生みだす自己研鑽"学校教育(広島大学附属小学校教育研究会). 1035. 70-75 (2003)

  • [文献書誌] 村井 淳志: "教育研究は教師の誠実さを分析できるか"学校教育(広島大学附属小学校教育研究会). 1039. 70-75 (2004)

  • [文献書誌] 長谷川豊, 岸本実, 伊藤博之, 石垣雅也: "事例研究を通して成長しあう教師たち--子ども理解を深めるカンファレンス--"学校教育(広島大学附属小学校教育研究会). 1040. 70-75 (2003)

  • [文献書誌] 松崎正治, 遠藤瑛子, 藤原顕: "教師の専門性と成長の契機--総合単元学習に取り組んだ教師の事例を通して--"国語教育の理論と実践 両輪. No.40. 106-130 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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