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2002 年度 実績報告書

「循環型社会」認識をめざす小中高等学校一貫による社会科環境教育カリキュラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 14580284
研究機関京都教育大学

研究代表者

水山 光春  京都教育大学, 教育学部, 教授 (80303923)

研究分担者 石川 誠  京都教育大学, 教育学部, 助教授 (00293978)
キーワード社会科教育 / 環境教育 / カリキュラム開発 / 循環型社会認識 / 廃棄物管理
研究概要

本年度は主に,循環型社会認識形成のための優秀なプログラムやカリキュラム,教材をすでに開発している海外の諸機関について調査し,資料を収集・分析した。概要を以下に記す。
(l)『無駄にする時間はない』(No Time to Waste),カナダ:BC州拡大バンクーバー地方局(GVRD)開発。
廃棄物に関して天然資源,固形廃棄物,有害廃棄物,容器包装等,多様な側面からアプローチするとともに,天然資源および,廃棄物に関する問題およびその背景についての概念的な知識が導き出せる構成になっている。また,意思決定や合意形成を求める教材を含み,市民的資質の形成をも視野に入れている。
(2)『捨てることに賢くなれ』(Wise up to Waste!),イギリス:ウエイスト・ウオッチ(Waste Watch)開発。
「消費者の選択」「地域の生活史」といったライフスタイルや社会構造の分析を重視するとともに,情報の提供や情報の質といった情報リテラシーの育成に配慮している。また,意見や見解の対立するケースを意図的に取り上げて多面的なアプローチを試みている。
(3)『統合廃棄物管理概説』(Compendium for Integrated Waste Management),アメリカ:CA州統合廃棄物管理委員会(CIWMB)開発。
廃棄物管理教育に関する教材の評価規準を作成し,個々の教材を評価している。教材評価はカリフォルニア州教育省の定めるスタンダードやフレームワークと連動している。
以上,海外の優秀なプログラムにおいては,(1)空間的にも概念的にも広い範囲とのつながりを重視しいること,(2)概念的な知識習得とともに,生徒自身による批判的な思考や意思決定を重視していること,(3)初等レベルのみでなく中等レベルの教材も開発されていること,(4)プログラムや教材そのものも厳密な評価の対象となっていることが明らかとなった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 水山光春, 石川誠: "「循環型社会」認識のための環境学習教材の開発(I)-鍵概念の設定と検討-"京都教育大学教育実践研究紀要. 第2号. 47-57 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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