研究分担者 |
磯崎 哲夫 広島大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (90243534)
山崎 博史 広島大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (70294494)
鈴木 盛久 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (10033888)
匹田 篤 広島大学, 大学情報サービス室, 助教授 (50335642)
北川 隆司 広島大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (70112167)
|
研究概要 |
本研究はブロードバンド等,普及が進みつつある高速インターネットを地学教育に活用するために有効な方法と教育用コンテンツの開発を目的とするものである。3年間の研究期間の中間年度にあたる本年度は,研究代表者および分担者の匹田が中心となって前年度に構築を完了したインターネット双方向天体学習システム(広島大学教育学研究科設置の大型天体望遠鏡による天体ビデオ映像のリアルタイムストリーミング送信とTV会議を併用する学習システム)を用い,広島県内外の中・高校と本格的な授業実践研究を継続して実施した。これら一連の授業実践における生徒の反応やアンケート調査結果を基にインターネット双方向天体学習の教育的効果について分析を行い,中学校の成果に関し日本地学教育学会誌「地学教育」に論文発表した(57巻第1号)。高校に関しては,概ね実践研究を終えているが,さらに新たな実践校での授業にそなえ,本年度の予算によって新型のTV会議用カメラを導入し,そのための通信環境の整備を終えたので,16年度早々に授業実践を行う予定である。また,研究代表者および分担者が現在までに野外において収集した各種のムービー映像素材は,現在,編集を継続しており,ストリーミングあるいはウェブサイトからダウンロードする方法によって閲覧できるようサーバーの調整等を含めた公開準備を進めている。これらのムービー素材についても,中・高等学校の授業において効果的な活用ができるよう実践研究によるコンテンツ検討を継続している。さらに,本研究費補助金によって新規整備した高精細TV(ハイビジョン)カメラによる地学的事象のムービー素材も多数,撮影・蓄積しており,それらをインターネットで配信実験するための環境を整えた段階である。
|