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2003 年度 実績報告書

子どもの社会認識構造の変容過程とその形成に関する縦断的発達研究

研究課題

研究課題/領域番号 14580298
研究機関島根大学

研究代表者

加藤 寿朗  島根大学, 教育学部, 助教授 (30274301)

研究分担者 前田 健一  広島大学, 大学院・教育研究科, 教授 (90101451)
キーワード社会認識発達 / 縦断的研究法 / 社会認識構造 / 教育実験的研究 / 視点取得経験
研究概要

本研究は,(1)子どもの社会認識発達に即した授業実践のための根拠となる,認識の発達的変容に関する実証的データを,縦断的研究法によって収集・分析すること,(2)子どもの社会認識発達を促進する社会科授業について実験・実証的に検討すること,の2点を目的としている。本年度は,平成9年から継続的に実施している,社会認識の発達の様相(発達水準とその特質)と社会認識構造(社会のわかり方)の変容過程についての7年目の調査データを収集・分析するとともに,子どもの社会認識形成過程の仕組みやその条件を明らかにすることを目的とする教育実験を行い,その結果を分析・検討した。教育実験的研究の概要と成果を以下に示す。
子どもの社会認識発達の特徴として,1)小学校4,5年生頃を過渡期として,それまで個別的・断片的に捉えられていた見方が,より本質的な視点を核としてまとめられながら発達すること,2)視点取得経験によって子どもの社会認識は促進されること,が予想された。そこで,経済的事象に関する子どもの社会認識が,視点取得経験による立地概念の獲得によって,促進されるのかを明らかにするために実験授業を実施した。小学校3年,4年,5年生を対象として授業を行ったところ,4年と5年で学習効果が見出された。この結果より,小学校4,5年生頃は,特徴的な視点を中核としながら,あるまとまりとして情報を統合する授業展開が適した時期であるとともに,視点取得経験が効果的な学習活動であることが明らかになった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 森分孝治: "社会化教育のニュー・パースペクティヴ"明治図書. 315 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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