研究課題/領域番号 |
14580302
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
因 京子 九州大学, 留学生センター, 助教授 (60217239)
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研究分担者 |
松村 瑞子 九州大学, 言語文化研究院, 教授 (80156463)
日下 みどり 九州大学, 比較社会文化研究院, 教授 (70253523)
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キーワード | マンガ / 異文化理解 / 日本語談話 / 他人格モード / 文化的特徴の理解 / 上級日本語教育 / 文化教育 |
研究概要 |
1.教材化する作品の選定:平成15年4月〜9月 日本人の典型的な社会関係を背景に、日本人の価値観や文化的前提をうかがい知ることができ、且つ、言語とその使用の方法が常職的な範囲と認められる5作品(『研修医なな子』『おたんこナース』『MAMA』『火消し屋小町』『雲の上のキスケさん』)を選び、さらに、教材とする挿話を選定した(因、日下)。 2.作品の言語的分析と文化的分析に基づくタスクの作成:平成15年9月〜16年1月 前年度行ったジェンダー表現研究、さらに、以前におこなったレベル・シフトの研究、及び、発話行為の分析等の言語的分析、ならびに作品の背景となっている社会文化の分析に基づいてタスクを考案し、ワークシートを作成した。さらに、大学の上級日本語コースの中での使用にも適するように語彙・表現についてのチェック・シートを作成し、ワークシートと共に、異文化理解・上級日本語教材「マンガで読む日本社会:働く女性たち」という冊子にまとめた。(因) 3.日本滞在経験の乏しい外国人の理解に関する調査:平成15年9月 韓国釜山大学において、「日本事情」を受講している学習者を対象に、マンガの理解度と教材としての受容度に関する調査を行った(因) 4.研究成果の発表:平成15年9月 韓国釜山大学におけるフォーラム「マンガで学ぶ言語と文化」において、「日本のマンガ・アジアのマンガ」(日下)、「マンガに見る日本語談話の特徴」(松村)と題する発表を行った。 平成16年2月 韓国仁川大学校で行われた「第5回韓日言語文化フォーラム」において、「マンガ読解に見る外国人学習者の発話理解」(因)、「日本語談話における発話・思考の引用」(松村)と題する発表を行った。
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