研究概要 |
本研究は,日韓共同理工系学部留学生を主な調査対象とするが,その周辺にいる日本留学を志す高校生あるいは大学生,また,日本留学から韓国に帰国した学生等も対象とすることにより,日本語留学を契機とする学習者の意識が,留学前・留学中・留学後とどのように変容していくのかを短期間に測定することを目的としている。研究方法としては,質問紙によるアンケート調査及び対面ないしインターネットを活用したフォローアップ調査などを方法として採用し,(1)日本留学に関する意識(不安)調査,(2)日本語学習のためのビリーフ(信念)調査,(3)日本語学習のストラテジー(方略)に関する調査を統合して行っている。 平成14年度における調査は,韓国語版の意識調査票を作成,韓国に出張し,韓国内の協力大学・中等教育機関を中心に意識調査及びフォローアップ調査を行った。同調査から得られた基礎データは,現在,集計中である。 また,日韓共同理工系学部留学生の学習意識の素性を比較国際教育の観点から検討するために,韓国人以外の学習者に対する意識調査をパイロットとして行った。タイ語とドイツ語による意識調査票を作成,タイについては出張調査により,ドイツについては協定校の協力を得て郵送調査により,調査票を回収,現在,パイロット・データの入力・集計中である。 また,以上の調査により収集したデータを集計・分類・分析するためのフォーマット及び調査結果を統合的にまとめるためのデータベースの設計を行った。
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