目的:本研究は日本のみならず英語圏、中国語圏、韓国語圏等における第二言語としての日本語習得およびその周辺領域の諸研究をレビューした論文を組織的に執筆集積し、印刷物ならびにインターネット上のオンライン文献として提供し各国在住の研究者の閲覧に供することを目的とする。 平成14年度の目標(3年間のプロジェクトの1年目): (1)平成13年度中に執筆されたレビュー論文を印刷物およびオンライン文献として提供する、(2)新たなレビュー論文の作成を準める、(3)論文のオンライン配信に必要なサーバーシステムを開発整備する、(4)成果を学会等で発表し内外の研究者に広く知らしめる。 研究の進捗状況: (1)平成13年度中に執筆されたレビュー論文を印刷物およびオンライン文献として提供する。 『言語文化と日本語教育』(日本言語文化学研究会)の増刊特集号として、20本の論文と9本の解説・紹介記事を収録したB5版2段組400ページの論文集を刊行した。大学図書館等で書籍としても配架できるよう、『第二言語習得・教育の研究最前線-あすの日本語教育への道しるべ-』という書名でISBN番号を取得した。同書を約200冊、国内外の主要教育研究機関・研究者に寄贈した。目次および要旨をWebページで公開するとともに、収録論文・記事の一部をPDF化してオンライン配信の実験を開始した。 (2)新たなレビュー論文の作成を進める。 新たに16本のレビュー論文の草稿を討議検討し、次号へ向けて準備中である。 (3)論文のオンライン配信に必要なサーバーシステムを開発整備する。 本格運用に必要なサーバー機能を洗い出し、システム開発に着手した。2003年度の早い時期にオンライン配信を開始できるよう準備を進めている。 (4)成果を学会等で発表し内外の研究者に広く知らしめる。 論文集の発行を第二言語習得研究会、名古屋大学における白井の公開講演会等で告知した。 成果:上記(1)のとおり、20本の論文を収録した400ページの論文集を刊行し、約200冊を国内外の主要教育研究機関・研究者に寄贈した。
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