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本研究は、大学コミュニティ、特に研究室内における大学院レベルの研究留学生、教官、日本人学生間のコミュニケーションを研究対象にし、理工系留学生を研究室に加入した時点から3年間にわたって追跡調査しようというものであり、今年度はその初年度にあたる。
まず、今年度は、調査協力者となる理工系研究留学生を1名に限定してスタートした。研究留学生およびその所属研究室(指導教官、研究室メンバー)へ協力依頼した後、双方の協力了承が得られるまで、十分な時間をかけて趣旨説明をした。了承が得られた後、調査対象研究室の背景情報(構成メンバー、日課、研究の進め方など)の聞き取り調査を行ない、当該研究室の特性を配慮した定期的な生のコミュニケーション資料収集可能なアクティビティーを決定し、収集スケジュールを検討、決定した。
現在、留学生と教官間、留学生と日本人学生間の生のコミュニケーションデータを、ICレコーダーを主に使用して収集し始めたところである。データは、今後文字化し、コードスイッチング、フォリナートーク、ディスコースのポライトネス、待遇レベル管理、談話管理などの観点から詳細にまた包括的に分析し、その特徴と時間軸に沿った変化の様相を、環境的要因も含めた文脈の中で総合的に明らかにする予定である。
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