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2004 年度 研究成果報告書概要

日本語教育の必要な外国人生徒の高校一般入試問題における設問の理解について

研究課題

研究課題/領域番号 14580332
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 日本語教育
研究機関岡山大学

研究代表者

光元 聰江  岡山大学, 教育学部, 助教授 (80243450)

研究期間 (年度) 2002 – 2004
キーワード外国人生徒 / 高校入試 / 英語,理科,数学の試験 / 設問 / 形態素解析 / 砂時計型ニューラルネットワークによる分析 / 典型的な入試問題 / 入試で使われる語彙・表現 / expressions in entrance exams
研究概要

近年,日系人を含む外国人の滞日が増加し,これらの外国人に同伴される外国人生徒(以下,生徒)も増加し,生徒の高校進学問題が深刻な状況を呈している。日本人生徒の高校進学率は97%に達しているが,生徒のそれは,53%程度に留まっている。従って,行政的な対応の改善は言うに及ばず,教育現場での何らかの入試対応策が必要である。
そこで,本研究では,日本語力の弱い生徒が高校入試に備え,教科ごとにどのような日本語の表現・語彙や設問の特徴などをとらえていればよいかを考察した。具体的には『2003年受験用 全国高校入試問題 正解と分析』(学研,2002年4月発行)の英語,理科,数学の全設問文を対象として分析を行った。
英語では,英語の問題本文(英語)は理解できるが,その設問文(日本語)が理解できない,つまり「解答」そのものではなく「解答方法」がわからず記述できない生徒のために必要な語彙・表現を抽出した。その抽出方法は,手作業による質的分析と日本語形態素解析ソフト「茶筅」による量的分析によった。理科及び数学では,複雑かつ膨大な分析を要したので,コンピュターによる処理を行った。因子分析し,カテゴリ分けされた単語データをニューラルネットワーク(人間の持つ優れた情報処理能力を人工的に実現させる技術,脳を工学的に模擬したアルゴリズム)の中のアルゴリズムのひとつである砂時計型ニューラルネットワーク(入力情報と出力情報が全く同じアルゴリズム)に入力し,カテゴリごとの相関関係をみた。すると,設問文と解答との相互関係を導き出すことができた。これらの圧縮情報に先の因子分析の結果を学習させ,設問文の特徴を導き出した。この両教科については,典型的な入試問題及び入試でよく使われる語彙・表現を得ることができた。そこで,この両教科について実際の入試対策として,どのように活用していくかという検討を,今後の研究課題としたい。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 外国人生徒のための高校入試対策としての設問文分析-「英語」入試問題について-2005

    • 著者名/発表者名
      光元聰江
    • 雑誌名

      教育実践学研究 第6巻第1号

      ページ: 30-38

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] An Analysis of the Rubrics of Japanese High School Entrance Examinations for Foreign Students : The Case of English Testing2005

    • 著者名/発表者名
      MITSUMOTO Tomie
    • 雑誌名

      THE JOURNAL OF STUDIES ON EDUCATIONAL PRACTICES Vol.6, No.1

      ページ: 30-38

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

URL: 

公開日: 2006-07-11  

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