日本語中上級学習用の視聴覚素材を制作し、WEB上で公開している(http;//Japanese.human.metro-u.ac.jp)。素材開発に当っては、コミュニカティブ・アプローチの理論と、談話分析の観点から洗練化を行った。当初計画にあった素材(聴解ファイル、写真データベース、敬語学習用動画ファイル、擬態語の動画による理解)のうち、写真と敬語の動画については、データベースでの検索が可能となっている。また、当初計画にはなかったが、インタビューを通じて現代日本文化と東京を紹介する内容、及び中国人・韓国人学習者に対するインターラクティブな音声教育教材も制作した。 これらの素材を有効に利用するために、メディアの統合・双方向性・編集可能性を生かしたマルチメディア素材の組み立てを、中国・タイ・米国の研究協力者とともに検討した。特に、中国上海とタイ・バンコクについては、現地に赴き、データのインストールと現地日本語教育関係者を対象とした講習会及び研究会を行い、以下のサイトで、この研究の成果が公開されている。 中国 上海 復旦大学 http://www.sirpa.fudan.edu.cn/ タイ バンコク チュラロンコン大学 http://www.arts.chula.ac.th/~japan/ もう一つの提携先である中国西安外国語大学との共同研究は、SARSや2003年11月の反日運動などのため停滞したが、データ自体は送られており、同大学及び西安の西北大学で利用されはじめている。
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