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2004 年度 実績報告書

リダクションの近似に基づくプログラム検証手法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 14580357
研究機関東北大学

研究代表者

外山 芳人  東北大学, 電気通信研究所, 教授 (00251968)

研究分担者 青戸 等人  東北大学, 電気通信研究所, 助教授 (00293390)
キーワードリダクションシステム / 変換パターン / 近似木オートマトン / プロトコル検証
研究概要

関数型プログラムの等価性は,リダクション関係の等価性を示すことで形式的に検証できる.このような等価性の検証はプログラム変換の正当性を保証するために不可欠であるが,実際のプログラムの等価性は,木やリストなどのデータ構造上の関数の帰納的な性質に基づいて示す必要があるため,単純なリダクション関係のみを解析しても検証は困難である.
本研究では,プログラム変換の多くが抽象化された変換パターンとして一般化できることに注目し,変化パターンの等価性を保証する手法を明らかにした.具体的には,プログラムによる具体的な計算過程をプログラムパターンによる抽象的なリダクションによって近似し,プログラムを構成する関数の抽象的な性質のみに基づいて変換パターンの等価性を保証する手法を与えた.ここで開発した手法は,変換パターンの正当性を潜在帰納法に基づいて間接的に示すため,具体的なデータ構造に基づく帰納法を直接適用する必要はなく,これまで提案された手法と比較すると自動化に適している.
また,リダクションによる到達可能性を近似木オートマトンに基づいて解析する手法の検討を行った.さらに,プロトコルの安全性を判定する近似木オートマトンを実装し,リダクションの近似に基づくセキュリティ性解析の実験を行った.

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (6件)

  • [雑誌論文] 修正AC単調意味論経路順序によるAC停止性2005

    • 著者名/発表者名
      落合 秀幸
    • 雑誌名

      信学技報 COMP2004-76

      ページ: 23-32

  • [雑誌論文] Termination of S-Expression Rewriting Systems2005

    • 著者名/発表者名
      Y.Toyama
    • 雑誌名

      第6回PPL論文集

      ページ: 17

  • [雑誌論文] Termination of S-Expression Rewriting Systems2004

    • 著者名/発表者名
      Y.TOYAMA
    • 雑誌名

      Lecture Notes in Comput.Sci. Vol.3091

      ページ: 40-54

  • [雑誌論文] Inductive Theorems for Higher-Order Rewriting2004

    • 著者名/発表者名
      T.Aoto
    • 雑誌名

      Lecture Notes in Comput.Sci. Vol.3091

      ページ: 269-284

  • [雑誌論文] Termination of simply-typed applicative term rewriting systems2004

    • 著者名/発表者名
      T.Aoto
    • 雑誌名

      Proceedings of the 2nd International Workshop on HOR

      ページ: 61-65

  • [雑誌論文] 書き換え帰納法に基づくプログラム融合変換2004

    • 著者名/発表者名
      坂本邦彦
    • 雑誌名

      日本ソフトウェア科学会第21回大会予稿集

      ページ: 2B-3

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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