本年度は、昨年度に続き、最新のFPGAボードのホストコンピュータとなるパーソナルコンピュータの購入を行い、これらのシステムを用いて以下の研究/開発を行った。 まず、C言語で記述されたプログラムから、それに対応する回路(ハードウェア記述言語で記述されたもの)を生成するハードウェアコンパイラに関しては、より効率的な処理を実現するために、ループ処理を自動的にパイプライン処理に展開するための手法の検討を行い、プログラムの作成を進めた。この展開に関しては、特にループ回数が既知である場合のパイプライン化の注力した。 ハードウェアライブラリに関しては、これまで設計/評価を行って来た画像処理回路の評価/改良をより進め、その基本となる回路のライブラリ化を行った。まず、相互相関関数の高速計算を対象とし、対象となる領域の大きさに合わせて2種類のライブラリの構築を行った。これ等を用いて、オプティカルフロー、ステレオビジョンのリアルタイム処理に基づく移動物体の検出を実現し、国際学会(International Conference on Field-Programmable Logic and Applications 2004)において発表を行なった。また、任意の形状の物体をハフ変換に基づきリアルタイムで検出する手法の検討を行い、その回路の作成し、その成果に関して同国際学会で発表を行った。また、ハフ変換に基づく線分のリアルタイム検出の手法を考案し、その回路を作成し、その成果に関して国際学会(IEEE International Conference on Field-Progmmmable Technology)で発表を行った。
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