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2005 年度 実績報告書

高頻度価格変動データの情報科学および物理科学的手法による解析

研究課題

研究課題/領域番号 14580385
研究機関鳥取大学

研究代表者

田中 美栄子  鳥取大学, 工学部, 教授 (20257570)

キーワード少数派ゲーム / 人工市場 / 高頻度価格変動 / 金融時系列 / 資産分布 / パワー則 / 経済物理学 / エージェントベース経済学
研究概要

高頻度金融価格時系列の計算機解析の結果と少数派ゲームをベースとした人工市場の問題の検討結果を国際会議・国内研究会で発表した。
情報工学関連の会議は7月の東京工業大学におけるエージェントベース経済学の国際会議AESCS2006と、9月にメルボルンで開催された知識工学・システム工学の国際会議KES2006の両方で発表講演を行った。11月には発表講演する院生と共に箱根で行われたJAWS2005に参加し、ここでの発表論文「マイノリティーゲームにおける資産分布の現実化」を情報処理学会論文誌に投稿し2006年5月号に掲載決定した。
経済物理学関連の会議としては11月に主要研究者が集まるeconophysics国際会議がオーストラリア国立大学で開催されたので参加・講演した。ここでのMarsili、Yakovenkoとの討論は少数派ゲームに関する本質的な疑問点の解明に役立った。国内では9月と3月に統計数理研究所「経済物理とその周辺」研究会で所得分布のパワー則を再現する少数派ゲームをベースにした市場モデルの発表講演を行った。9月の同志社大学での物理学会秋期大会「経済物理学」分科会に講演・座長の両方で参加し、12月に京都大学基礎物理学研究所で行われた第2回基研経済物理学研究会でも研究発表を行った。3月には進化経済学会年次大会の経済物理学の分科会で研究発表を行い「連続オークションにおける価格変動分布と模倣的Limit Orderモデル」と題する発表へのコメンテーターを務めた。
2月よりキャノン基金の援助で鳥取大学に滞在中のドイツ人留学生Felix Streichert君と進化計算法の金融時系列解析への応用に関する共同研究を始め、CEC2006に「条件付ポートフォリオ選択問題への局所探索法の応用効果」を投稿した。別途投稿した「少数派ゲームと人工市場」と共に厳しい査読を通過して双方とも採択された。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (6件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] マイノリティーゲームにおける資産分布の現実化2006

    • 著者名/発表者名
      徳岡聖二, 田中美栄子
    • 雑誌名

      情報処理学会論文誌 5月号(未定)

  • [雑誌論文] Minority Game as a Model for the Artificial Market2006

    • 著者名/発表者名
      Mieko Tanaka-Yamawaki, Seiji Tokuoka
    • 雑誌名

      CEC 2006 (掲載決定)(未定)

  • [雑誌論文] The Effect of Local Search on the Constrained Portfolio Selection Problem2006

    • 著者名/発表者名
      Felix Streichert, Mieko Tanaka-Yamawaki
    • 雑誌名

      CEC 2006 (掲載決定)(未定)

  • [雑誌論文] Wealth Concentration Problem in the Minority Game2006

    • 著者名/発表者名
      Mieko Tanaka-Yamawaki, Seiji Tokuoka
    • 雑誌名

      (Post-Proceeding of) AESCS 2005 (掲載予定)(未定)

  • [雑誌論文] 人工市場とマイノリティイーゲーム2006

    • 著者名/発表者名
      田中美栄子, 徳岡聖二
    • 雑誌名

      進化経済学論集第10集Redefining Evolutionary Economics

      ページ: 203-210

  • [雑誌論文] Minority Game and the Wealth Distribution in the Artificial Market2005

    • 著者名/発表者名
      Mieko Tanaka-Yamawaki
    • 雑誌名

      KES2005, Lecture Note in Artificial Intelligence(Springer) 3681

      ページ: 15-20

  • [図書] 統計数理研究所共同研究リポート187「経済物理とその周辺2」(2006年3月)2006

    • 著者名/発表者名
      田中美栄子(代表)
    • 総ページ数
      174
    • 出版者
      統計数理研究所

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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