研究課題
人間が機械に話しかけることで、自動的に物ができる。これは設計自動化の究極の形であり、人間の永遠の願望である。本研究ではそれを目指して、音声コミュニケーションを回路設計に導入し、設計を自動化しようとしている。本年度は昨年度に引続いて、音声認識アプリケーションプログラム(VRAP)を改良するとともに、これに適したグラフィカルユーザインターフェイス(GUI)を開発し、HDLの記述効率の向上を試みた。昨年度はHDL記述を根本から見直し、双方向コミュニケーションに適した記述法であるSystem〜VAHD(System〜Voice Advanced Hardware Description)による逆記述法を提案した。これは、作成したい回路の動作や機能を決定する内容のみを音声または手動で記述し、その後会話によって目的のHDLを得るという手法であり、効率的に作成できることが判った。しかしこれにも限界があることから、本年度は組合せ回路の記述に適したVRCD-Cを開発した。これは音声で真理値表を作成することによりHDL記述を自動生成するものである。また順序回路の記述にはVRCD-Sを開発した。これは音声で状態遷移表を作成して順序回路を自動生成するものである。これらを利用してより大規模な回路の生成についても検討した。システム記述言語を利用した記述法についても検討を行っている。さらに、音声コミュニケーションによって作成した各種のモジュールを利用して大規模システムの開発に役立てるために、FPGAを利用した比較的に大規模なシステムの構成法等についても研究している。
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電子情報通信学会論文誌A (採録決定、2004年12月24日,2005年5月号掲載予定)
ITC-CSCC 2004 Proceedings 7C1L-6
ページ: 1-4
ITC-CSCC 2004 Proceedings 8A2L-1
ITC-CSCC 2004 Proceedings 8A2L-4
ITC-CSCC 2004 Proceedings 8A2L-5
組込み制御技術展(ET2004)ポスター展示(2004年11月)