研究概要 |
平成14年度は自然言語データおよび動作データの収集および分析を中心に,以下のことを行なった. (1)単語の収集:日本語シソーラスより人間の動作に関する単語("屈む"や"倒れる"など)を約100個抽出した. (2)文章の収集:日本語文章コーパスから収集した動作単語が関連する表現を各動詞10個(合計1000個)程度収集しデータベースとして蓄積した. (3)言語データの構造分析:既存の自然言語解析ソフトを利用し,コーパスから収集した表現の形態素および構文解析を行い,動作データ文章化のための小規模文法(sub-grammar)を設定した.構文的には以下の二つ文型が基本となっている.ただし,これらの文型において,補足表現とは動詞で表現しきれない動作の様態を指示するものであり,速さ等を補足する副詞句などが相当する.[・]は補足表現が任意要素であることを意味し,各例文の下線部がそれに相当する. <文型1>(人名)が[補足表現](自動詞の終止形). 例文:太郎が急いで歩く. <文型2>(人名)が[補足表現](部位)を(他動詞の終止形). 例文:一郎がぐるりと首を回す.
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