環境動態を解析することを目的として、衛星画像処理に必要な要素技術の改良を行なうとともに、土地被覆のモザイク的な空間構造に基づく衛星画像を用いた土地被覆分類の体系化を行なった。 (1)精密幾何補正法の有効性の検証:発表済 直達日射照度のシミュレーション画像にランドサットTM画像を自動的に重ね合わせる手法の有効性を多数のデータを用いて検証した。その中で、NASDAから公表されている標準処理データのオリエンテーション角の間違いを指摘した。 (2)大気地形効果の精密な補正方法の開発:発表済 太陽入射角の違いだけでなく、天空光や周辺の斜面の照り返し光の影響を取り入れた精密な計算方法を示した。 (3)土地被覆分類の体系化:未発表 地表面が1画素よりも十分大きな領域(単一クラス)にモザイク上に分割されていると考えることにより、土地被覆分類における混合画素の取扱いや教師なし分類におけるクラスターの分離性のどの問題の見通しが良くなることを示した。
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