研究課題/領域番号 |
14580449
|
研究機関 | 大阪工業大学 |
研究代表者 |
中西 通雄 大阪工業大学, 情報科学部, 教授 (30227847)
|
研究分担者 |
小川 剛史 大阪大学, サイバーメディアセンター, 助手 (60324860)
桝田 秀夫 大阪大学, サイバーメディアセンター, 助手 (90304063)
重弘 裕二 大阪工業大学, 工学部, 講師 (40243175)
|
キーワード | 情報コンセント / 認証 / 負荷分散 / PPPoE / PPTP / MPPE |
研究概要 |
本年度は、既に試作したプロトタイプシステムに、(1)認証・追跡機能の充実、(2)通信の暗号化機能の追加実装、(3)サーバの負荷分散とその評価、を行う計画であった。まず、(1)に対しては、squidを用いた透過型プロキシ機能によるウェブアクセス追跡機能とメール配送のアクセス追跡機能を追加した。さらに、利用されているMAC addressの一覧を監視し、もし不正なMAC addressを発見した場合には警報を発する機能も追加した。次に(2)に対しては、MPPE(Microsoft Point to Point Encryption)機能を追加した。この機能は一部の実装には問題があることが分かり、その組合せの調査を、実験協力者の協力の元に行った。さらに、プロトタイプシステムで利用していたPPPoE(Point-to-Point Protocol over Ethernet)だけでなく、PPTP(Point-to-Point Tunneling Protocol)を併用する仕組みを、実験協力者の協力の元に行った。最後に(3)に対しては、PPPoEプロトコルに元来含まれている、接続時の負荷分散機能をさらに充実させるため、複数サーバ間で負荷情報を交換する仕組みを実装した。 本年度は、これらに加えて、対象とする認証つき情報コンセントシステム自体を可搬型のシステムにまとめ、学会など、特に一時的な使用を要求される場面での利用を考慮したシステムの設計も行い、運用実験も行った。そのようなシステムでは、(1)さまざまな場面で簡単に設定・運用が出来ること、(2)さまざまな認証方式に対応できること、(3)必要十分な性能を持った上でコンパクトであることが要求される。これらの要求は本研究での要素技術が利用できるため、本研究の応用範囲が広いことが示された。
|